空と君とのあいだに。 空と君のあいだに在线试听_中岛美雪_高音质歌曲_九酷音乐

空と君のあいだに 歌詞 中島みゆき ※ blog.datarank.com

空と君とのあいだに

By - 公開: 2019-05-14 更新: 2020-01-12 【大人のMusic Calendar】 1994年5月14日、中島みゆきの「空と君のあいだに」が発売された。 一世を風靡したテレビドラマ『家なき子』の主題歌となったこの曲はシングル・チャート1位を獲得。 中島みゆきは、70年代の「わかれうた」(1977年)、80年代の「悪女」(1981年)に続く3作目のチャート1位獲得曲を得ることになった。 80年代の中島みゆきは、それまでの〝中島みゆきらしさ〟という固定的イメージを振り払おうとするように、激しいビートを持つロック色の強い音楽表現への大胆なアプローチを重ねていく。 その背景には、メディアがアナログレコードからCDへと変わりつつあるという時代の変化もあった。 否応なくやってくるデジタル時代に取り残されずに、新たな時代にふさわしい表現を獲得するための積極的な試行錯誤。 この年、彼女はアレンジャー瀬尾一三を共同プロデューサーに迎えたアルバム『グッバイ ガール』を発表した。 そしてこれ以降、中島みゆきの作品は瀬尾一三との共同作業によってつくられていくことになる。 瀬尾一三と音作りをするようになってから、中島みゆきの作品は過剰に時代を意識するのではなく、ジャンルに捉われずに楽曲そのものがもっともフィットするサウンドを自在に身にまとうようになったという印象がある。 同時に、この時期から曲そのものにも変化が見られていったという気もする。 彼女が書く曲のなかに、いわゆる普通のポップミュージックのパターンを離れて、演劇の挿入曲を思わせるような大胆な構成の曲が増えていくのだ。 実際に、中島みゆきは1989年に、演劇と音楽を融合させた『夜会』をスタートさせている。 この『夜会』の音楽監督も瀬尾一三だった。 90年代に入って、中島みゆきが実際にドラマや映画に音楽を提供することも増えていった。 そして、これらに続くドラマ主題曲として発表されたのが「空と君のあいだに」(ドラマ『家なき子』主題歌・1994年)だった。 もちろん、当時12歳の安達祐実が演じた主人公すずの名台詞「同情するなら金をくれ!」が流行語になるなど話題性たっぷりのドラマが大きく後押しをしたという要素はあった。 しかし、「空と君のあいだに」が凡庸な曲であれば、いくら人気ドラマ『家なき子』の主題歌でもこれほどのヒット曲になったとは考えにくい。 「空と君のあいだに」は、単に曲を物語に当てるのではなく、物語に命を宿らせる要素のひとつとして音楽を捉え、向き合ってつくられた曲だ。 ドラマにしはっかりと寄り添いながらも、聴いた人の共感を誘う力をもっていたからこそ、多くの人に支持されたのだろう。 ちなみに、中島みゆきはこの曲を書くにあたり、どういう視点の曲にするかを考えた結果、いつも主人公すずに寄り添う物語の重要なバイプレイヤーである愛犬リュウの立場で詞を書いたという。 主人公でも、物語を俯瞰する観客の立場でもなく、すずを見守り続ける物言わぬ味方の切実な気持ちが聴いた人の心を揺さぶる力になっているのだと思う。 「空と君のあいだに」以降も、中島みゆきは演劇やドラマに寄り添った楽曲を手がけていった。 初期の『夜会』は、それまでに中島みゆきが発表してきた楽曲を、ひとつのオリジナルストーリーと重ねることで、新たな意味や表情を持つ楽曲として伝えていく、いわば曲を固定されたイメージから解放するという実験舞台だった。 しかし、回を重ねるごとに『夜会』の舞台のために書き下ろされる曲も増えていき、1996年の『夜会Vol. そうして『夜会』は、物語と音楽とがより密接な関係をもってひとつの世界をつくりあげる独自の舞台表現となっていく。 さらに1995年には、それまでに『夜会』のために書き下ろした楽曲によって構成されたアルバム『10 WINGS』(1995年)を発表。 初期の『夜会』の意図とは逆に、『夜会』のために生まれた楽曲を舞台の制約から解き放っていくという試みも始まっていく。 「空と君のあいだに」によって、中島みゆきは70年代、80年代、90年代の3ディケイドでチャート1位を獲得した稀有なアーテイストとしての評価を得ることになった。 しかし、こうした記録もさることながら、映像・演劇とのさまざまなコラボレーションを重ね、音楽表現の新たな可能性を追求していった90年代の彼女の果敢なアプローチこそ、高く評価されていいのではないかと思う。 中島みゆき「空と君のあいだに」「旅人のうた」ジャケット撮影協力:鈴木啓之 【著者】前田祥丈(まえだ・よしたけ):73年、風都市に参加。 音楽スタッフを経て、編集者、ライター・インタビュアーとなる。 音楽専門誌をはじめ、一般誌、単行本など、さまざまな出版物の制作・執筆を手掛けている。 編著として『音楽王・細野晴臣物語』『YMO BOOK』『60年代フォークの時代』『ニューミュージックの時代』『明日の太鼓打ち』『今語る あの時 あの歌 きたやまおさむ』『エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る』など多数。

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空と君のあいだに 歌詞 中島みゆき ※ blog.datarank.com

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By - 公開: 2019-05-14 更新: 2020-01-12 【大人のMusic Calendar】 1994年5月14日、中島みゆきの「空と君のあいだに」が発売された。 一世を風靡したテレビドラマ『家なき子』の主題歌となったこの曲はシングル・チャート1位を獲得。 中島みゆきは、70年代の「わかれうた」(1977年)、80年代の「悪女」(1981年)に続く3作目のチャート1位獲得曲を得ることになった。 80年代の中島みゆきは、それまでの〝中島みゆきらしさ〟という固定的イメージを振り払おうとするように、激しいビートを持つロック色の強い音楽表現への大胆なアプローチを重ねていく。 その背景には、メディアがアナログレコードからCDへと変わりつつあるという時代の変化もあった。 否応なくやってくるデジタル時代に取り残されずに、新たな時代にふさわしい表現を獲得するための積極的な試行錯誤。 この年、彼女はアレンジャー瀬尾一三を共同プロデューサーに迎えたアルバム『グッバイ ガール』を発表した。 そしてこれ以降、中島みゆきの作品は瀬尾一三との共同作業によってつくられていくことになる。 瀬尾一三と音作りをするようになってから、中島みゆきの作品は過剰に時代を意識するのではなく、ジャンルに捉われずに楽曲そのものがもっともフィットするサウンドを自在に身にまとうようになったという印象がある。 同時に、この時期から曲そのものにも変化が見られていったという気もする。 彼女が書く曲のなかに、いわゆる普通のポップミュージックのパターンを離れて、演劇の挿入曲を思わせるような大胆な構成の曲が増えていくのだ。 実際に、中島みゆきは1989年に、演劇と音楽を融合させた『夜会』をスタートさせている。 この『夜会』の音楽監督も瀬尾一三だった。 90年代に入って、中島みゆきが実際にドラマや映画に音楽を提供することも増えていった。 そして、これらに続くドラマ主題曲として発表されたのが「空と君のあいだに」(ドラマ『家なき子』主題歌・1994年)だった。 もちろん、当時12歳の安達祐実が演じた主人公すずの名台詞「同情するなら金をくれ!」が流行語になるなど話題性たっぷりのドラマが大きく後押しをしたという要素はあった。 しかし、「空と君のあいだに」が凡庸な曲であれば、いくら人気ドラマ『家なき子』の主題歌でもこれほどのヒット曲になったとは考えにくい。 「空と君のあいだに」は、単に曲を物語に当てるのではなく、物語に命を宿らせる要素のひとつとして音楽を捉え、向き合ってつくられた曲だ。 ドラマにしはっかりと寄り添いながらも、聴いた人の共感を誘う力をもっていたからこそ、多くの人に支持されたのだろう。 ちなみに、中島みゆきはこの曲を書くにあたり、どういう視点の曲にするかを考えた結果、いつも主人公すずに寄り添う物語の重要なバイプレイヤーである愛犬リュウの立場で詞を書いたという。 主人公でも、物語を俯瞰する観客の立場でもなく、すずを見守り続ける物言わぬ味方の切実な気持ちが聴いた人の心を揺さぶる力になっているのだと思う。 「空と君のあいだに」以降も、中島みゆきは演劇やドラマに寄り添った楽曲を手がけていった。 初期の『夜会』は、それまでに中島みゆきが発表してきた楽曲を、ひとつのオリジナルストーリーと重ねることで、新たな意味や表情を持つ楽曲として伝えていく、いわば曲を固定されたイメージから解放するという実験舞台だった。 しかし、回を重ねるごとに『夜会』の舞台のために書き下ろされる曲も増えていき、1996年の『夜会Vol. そうして『夜会』は、物語と音楽とがより密接な関係をもってひとつの世界をつくりあげる独自の舞台表現となっていく。 さらに1995年には、それまでに『夜会』のために書き下ろした楽曲によって構成されたアルバム『10 WINGS』(1995年)を発表。 初期の『夜会』の意図とは逆に、『夜会』のために生まれた楽曲を舞台の制約から解き放っていくという試みも始まっていく。 「空と君のあいだに」によって、中島みゆきは70年代、80年代、90年代の3ディケイドでチャート1位を獲得した稀有なアーテイストとしての評価を得ることになった。 しかし、こうした記録もさることながら、映像・演劇とのさまざまなコラボレーションを重ね、音楽表現の新たな可能性を追求していった90年代の彼女の果敢なアプローチこそ、高く評価されていいのではないかと思う。 中島みゆき「空と君のあいだに」「旅人のうた」ジャケット撮影協力:鈴木啓之 【著者】前田祥丈(まえだ・よしたけ):73年、風都市に参加。 音楽スタッフを経て、編集者、ライター・インタビュアーとなる。 音楽専門誌をはじめ、一般誌、単行本など、さまざまな出版物の制作・執筆を手掛けている。 編著として『音楽王・細野晴臣物語』『YMO BOOK』『60年代フォークの時代』『ニューミュージックの時代』『明日の太鼓打ち』『今語る あの時 あの歌 きたやまおさむ』『エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る』など多数。

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空と君とのあいだに

「もしも君が泣いたら、僕は雨から君をかばうポプラの枝のように、君をそっと包むだろう。 ただ何も言わず、そっと」。 「君」とは親しい間柄だが、たぶん、「君」の恋愛対象からは外れているのだろう。 「君」は違う男の元へ行ってしまい、そいつに泣かされてしまう。 「あいつが酷い奴だっていうこと、君が泣くことになる前から知っていた。 だから引き止めたけれど、君は僕を振りはらって行ってしまった」。 「僕」の優しさは時に無力で、「君」を引き止めることすらできないのだ…。 いつまでもいつまでも愛している。 けれど「君」は「僕」に振り向いてはくれない。 「君」は悲しみに暮れ、泣き暮らしているのだろう。 なぜ「君」はそんなことになってしまったのか。 その男に騙されてしまった女。 そんな女をじっと見守っていた「僕」。 傷つくだけ傷ついて戻ってきた女は、すさんだ瞳をしている。 男に傷つけられた女の、哀れな姿。 この部分の「僕」の視点で描かれるのは、「君」という存在を媒介にした、女という生き物の哀れさだ。 いつの時代も、女はろくでもない男にひっかかり、そして泣かされる。 「僕」はそんな女を冷静に見ている。 男を憎むことで、いつまでも男に縛られている女を、縛られていてはだめだと諭している。 僕は何者? 「僕」というのは何者なのか。 ふつうに考えたら「君」に想いを寄せる、「君」に近しい男性ということになるだろう。 だが、こういう見方もできないだろうか。 男に騙された哀れな女性を見た中島みゆきの、何処にもやり場のない怒りを具現化したものなのではないだろうか、と。 空と君のあいだに降る冷たい雨。 雨に打たれる痛々しい女の姿は、悲しみに暮れるすべての女性たちなのだ。 この歌に自分の過去を重ね合わせる女性も、少なからずいるだろう。 そんな女性に必要なのが、「君」をやさしく見守る「僕」という視点なのだ。 TEXT:毛布.

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