エチゾラム 頓服。 『デパス』と『ソラナックス』、同じ抗不安薬の違いは?~筋弛緩作用と不安障害への効果

デパス(エチゾラム)の依存性は強い!デパス依存からの克服法を解説。依存症状(離脱症状)にはなんと1か月の期間服用だけでもなり得る!?

エチゾラム 頓服

1.頓服とは? デパスの頓服としての使用法をお話する前に、まずは「頓服」という飲み方についてお話します。 頓服というのは、 「症状が出た時や出そうになった時だけ、 ワンポイントでお薬を服薬すること」 です。 例えば、• 痛い時だけ、痛み止めの薬を飲む• 胃腸の調子が悪い時だけ胃薬を飲む といった使い方が頓服になります。 症状が出た時だけ飲むので、頓服はあくまでも「その場しのぎ」であり、根本的な治療にはなっていないことがほとんどです。 しかし症状があまりに苦しすぎる場合は、たとえその場しのぎであったとしても症状を抑えてあげた方がいいこともあります。 頓服とは、そのような場合に使われるお薬の飲み方なのです。 ちなみに頓服と反対の飲み方は、「定期的にお薬を飲む事」になります。 例えば抗うつ剤などは調子が悪い時だけでなく、調子が良くなってきてからも毎日決まった時間に飲みます。 内科でもらう血圧のお薬や糖尿病のお薬も、症状がなくても毎日決まった時間に飲みます。 定期的に服薬する方法は、即効性はない事が多く、一時的な作用としては強くはありません。 しかし、一日を通して確実に病気を抑えてくれるというメリットがあります。 また、その場しのぎではない、根本的な治療となるものも少なくありません。 定期的に飲むこと、頓服として飲むこと、どちらの飲み方にも一長一短があります。 お薬の種類によって、定期的に飲むものもあれば、定期的に飲むものではあるけども頓服としても使えるもの、主に頓服として使用するものなどがあります。 頓服は、症状が出そうな時にサッと使うわけですから、• 即効性がある事• 効果がある程度強い事 が求められます。 効いてくるまでに何時間もかかるお薬や、効いているんだか効いていないんだか分からない弱いお薬は頓服としては適しません。 実はデパスは、服薬してから効果が最大になるまでには3時間かかると報告されており、必ずしも即効性があると言えるお薬ではありません。 しかし効果が強いことから、飲んで数十分もすると抗不安作用・筋弛緩作用を感じられる方もいます。 そのため、デパスは時に頓服としても用いられているのです。 2.頓服としてのデパスの使い方 デパスは抗不安薬ですので、頓服として使うのは「不安が強くなってしまった時」「不安が強くなる事が予測される時」でしょう。 具体的には、• パニック障害などの患者さんが、不安発作が出た時に使う• 電車などが苦手な人が、電車に乗る前に使う• あがり症の人が、人前でのスピーチや発表の時に使う• 会食が苦手な人が、会食の前に使う などの場合があり、これ以外でも、「不安を一時的に軽減させたい」という場合には使用することがあります。 またデパスには筋弛緩作用(筋肉を緩める)、催眠作用(眠くする)もありますので、人によっては• 肩こりがひどい時に使う• 頭痛がひどい時に使う• 眠れない時に使う などといった使い方をすることもあります。 デパスは、内服してから約3時間で血中濃度が最大になり、その後6時間ほどで半減期を迎え、効果が消えていくと報告されています。 この報告から考えると、効きが最大になるのは約3時間も待たないといけません。 しかしデパスは効果が強いため、内服後20-30分ほどで効果を感じ始めることが出来る人もいて、即効性はある程度期待できます。 とは言っても数秒や数分で効くというわけではないので、できれば不安が高まる前に飲んでおく方がいいでしょう。 スピーチや発表、会食の前に予防的に飲むのであれば、ベストはイベントの約3時間前に服薬しておくことですが、最低でもイベントの30分くらい前に服薬しておけば、安定した効果は得られると思われます(個人差はあります)。 頓服として使用する量は人それぞれですが、1回0. 5mgでの使用が一般的です。 5mgだと不十分な場合は1. 0mgを使う方も時々いらっしゃいます。 反対に0. 5mgだと効きすぎるという場合は、0. 25mgなど低用量で使っても問題はありません。 5mgや3. 0mgといった高用量を1回で飲むことが絶対にダメというわけではありませんが推奨はされません。 副作用の眠気やふらつきが強く出てしまう可能性がありますし、何よりも高用量の服薬は耐性・依存性が生じるのを早めてしまうからです。 多く使えば強くは効きますが、副作用や依存などの害も大きくなることを忘れてはいけません。 使用する量は、必ず主治医とよく相談して決めてください。 3.デパスの頓服で効果が得られない時は デパスは作用が強力なのが特徴の一つですので、服薬した場合、満足のいく効果が得られる可能性は高いお薬です。 しかし、効果が十分に感じられないケースがないわけではありません。 デパスを頓服として使用したが、十分な効果が得られないという場合はどうすればいいでしょうか。 まず思い付くのは増薬だと思います。 増薬も選択肢の一つではありますが、安易に増やせば先ほど説明したような耐性・依存性が早く出現するリスクとなりますので、増薬すべきかどうかは主治医とともに慎重に判断すべきでしょう。 デパスが頓服として十分に効かなかった場合、まず考えて欲しいのは、効果発現が遅いのではないかという事です。 デパスは服薬してから効果が最大になるまで3時間かかり、薬物動態的には決して即効性に優れるお薬ではありません。 頓服として使われることが多いのは、その即効性が評価されているわけではなく、効果が全体的に強いためです。 そのため、まずは効果不十分の原因を考えてみてください。 もし効果発現が遅いために効果が不十分だと感じられているのであれば、デパスの増薬ではなく、即効性に優れる抗不安薬に切り替えてみることも選択肢に挙がります。 例えば、即効性に優れると報告されている抗不安薬には次のようなものがあります。 【リーゼ(クロチアゼパム)】 抗不安作用:弱い 最大血中濃度到達時間:約1時間 【レキソタン(ブロマゼパム)】 抗不安作用:強い 最大血中濃度到達時間:約1時間 【セルシン(ジアゼパム)】 抗不安作用:中等度 最大血中濃度到達時間:約1時間 【ソラナックス(アルプラゾラム)】 抗不安作用:中等度 最大血中濃度到達時間:約2時間 【ワイパックス(ロラゼパム)】 抗不安作用:強い 最大血中濃度到達時間:約2時間 作用の強さや血中濃度の推移は個人差もあるため、これらはあくまでも目安に過ぎませんが、このようにデパス以外にも頓服として使える抗不安薬は何種類かあります。 デパスは良いお薬ですが効果が強力であるため、依存性やふらつきなどの副作用も軽視できないお薬です。 効かない場合は、安易に増薬するのではなく、なぜ効かないのかを主治医とともによく見極め、最適な方法と取るようにしてください。 安易な増薬は、依存形成につながり、後々離脱症状などに苦しむことになってしまいます。 【メンタルヘルス向上のヒント】 【こころの病気】 - - - - -恐怖症 -- -- -- -- -- - - - - - - 【こころと身体の病気】 【お薬()】 - - -- -- -- - --超短時間型 --- --短時間型 --- --- --- --- --中時間型 --- --- --- --- --- --- --長時間型 --- --- -メラトニン受容体作動薬 -- -オレキシン受容体拮抗薬 -- -三環系抗うつ剤 -- -- -- -- -- -四環系抗うつ剤 -- -- - -- -- -- -- -- - -- -- -- - -- -- -その他 -- -- -- () - - - - - - - - - - - - - - 抗精神病薬 - -- -- -第2世代抗精神病薬 -- -- -- -- -- -- -- -- -- - - - - - ADHD治療薬 - 抗酒薬 - 漢方薬 - - - - 向精神薬の副作用 - - - 【精神科への受診】 【こころの検査】 【治療法】 【精神疾患と取り巻く制度】.

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エチゾラムの半減期と効果時間

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エチゾラム:デパス スポンサード リンク 成分(一般名) : エチゾラム 製品例 : デパス錠0. 不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします。 作用 【働き】 このお薬は、おだやかな作用の心の安定薬です。 不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。 神経症やうつ病など精神的な不具合にはもちろん、心身症のような体の不調が前面にでる病気にも使われます。 心身症は、精神的な要因や自律神経の乱れがもたらす心と体の病気です。 たとえば、ストレスで血圧が上がったり、胃腸の調子が悪くなったり、心臓がドキドキしたり、また、女性では生理不順を起こしたりします。 実際の処方例としては、上記のような心身症や不安神経症、パニック障害など各種の不安障害を中心に、自律神経失調症、更年期障害、うつ病や不眠症、統合失調症や躁病の急性期などに処方されています。 さらに、筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛や頸椎症、腰痛症、肩こり、けいれん性の病気などに応用されることも多いです。 このように、この系統の薬は副作用が少なく安全性が高いこともあり、各診療科でいろいろな病気に幅広く使われています。 【薬理】 脳のリラックス系の神経受容体「BZD受容体」に結合することで、リラックス系の神経を活性化させます。 抗不安作用のほか、次のような作用をあわせもちます。 抗不安作用..おだやかな作用で不安や緊張感をやわらげます。• 鎮静・催眠作用..興奮状態やイライラをしずめたり、寝つきをよくします。 同系の薬で、とくに催眠作用の強いものは睡眠薬として用いられています。• 筋緊張緩和作用..筋肉のこわばりや、つっぱりをほぐす作用があります。 そのため、がんこな肩こり、腰痛、緊張型頭痛などにも応用されます。• 抗けいれん作用..けいれんを予防したり抑えます。 チエノジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)です。 作用的には、ベンゾジアゼピン系とだいたい同じです。 比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くありません。• 筋肉をゆるめる作用もかなりあります。• 抗うつ作用をあわせもつので、うつ症状を伴うときに向きます。 また、整形外科領域では、筋緊張緩和作用を期待して、頸椎症や腰痛症に処方されることがあります。 注意 【診察で】• 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。• 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。• 妊娠中の人は、医師にお伝えください。 【注意する人】 急性の閉塞隅角緑内障を起こしている人や重症筋無力のある人は使用できません。 それらの症状を悪化させるおそれがあるためです。 高齢の人は副作用がでやすいので、少量ではじめます。 適さないケース..急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症。• 注意が必要なケース..呼吸器系に病気のある人、心臓病、肝臓病、腎臓病、脳に病気のある人、高齢の人など。 【飲み合わせ・食べ合わせ】• 別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。 服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。• 飲酒は控えてください。 副作用が強まるおそれがあります。 【使用にあたり】• 医師から指示された用法用量を守りましょう。 毎日定期服用するほか、症状の思わしくないときに頓服するよう指示されることがあります。• ふつうの生活で感じるイライラや軽いストレスの解消だけを目的に、安易に飲むべきでありません。 心身症の治療を目的にするなど、医師のきちんとした診断のうえで使用する必要があります。• 長期連用時、自分の判断だけで急に中止してはいけません。 急に飲むのをやめると、反動でイライラしたり、強い不安感、震えを生じることがあります。 【妊娠授乳】• 妊娠中の服用はできるだけ避けることが望ましいです。 医師とよく相談されてください。• 授乳中もできるだけ控えるようにします。 医師の判断しだいですが、服用する場合は授乳(母乳)を中止するのが基本です。 【食生活】• 眠気やめまいを起こしたり、注意力が低下することがあります。 車の運転をふくめ、危険をともなう機械の操作や作業は避けてください。• 薬にだけ頼るのではなく、休養やリフレッシュ、生活や職場の環境調整をあわせておこなうことが大切です。 【備考】• 治療方針もなく、ただ漫然と続けることは好ましくありません。 生活や職場環境などが安定し、症状がよくなってきたなら、医師と相談のうえ計画的に徐々に減量したり頓服のような飲み方に変えることも考慮しましょう。• 医師の判断で薬を減量したり中止できるのであれば理想的です。 ただ、急ぐことはありません。 副作用の少ないお薬ですから、無理をせずゆっくり治療なさってください。 薬以外の心理療法や自律神経訓練法も効果的です。 神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害• うつ病における不安・緊張・睡眠障害• 心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害• 統合失調症における睡眠障害• 次の疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張//頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛 用法• 神経症、うつ病の場合..通常、成人はエチゾラムとして1日3mgを3回に分けて経口服用する。• 心身症、頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛の場合..通常、成人はエチゾラムとして1日1. 5mgを3回に分けて経口服用する。• 睡眠障害に用いる場合..通常、成人はエチゾラムとして1日1〜3mgを就寝前に1回経口服用する。• なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減するが、高齢者には、エチゾラムとして1日1. 5mgまでとする。 医師の指示を必ずお守りください。 副作用 この系統の優れた特徴として「安全性が高い」ということがあげられます。 重い副作用はほとんどありません。 比較的多いのは、眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感などです。 これらは、それほど心配いりませんが、車の運転や危険な作業は控えたほうがよいでしょう。 また、とくに高齢の人では、転倒につながったり、昼間からボーッとしてしまうことがあります。 このような場合は、服用量を適切にコントロールする必要があります。 安全性が高いといっても、むやみに量を増やしますと、薬に頼りがちになり やめにくくなってしまいます。 決められた範囲内で服用するようにしましょう。 また、定期服用中に急にやめると反発的な症状がでることがあります。 イライラ、不安感、ふるえ、かえって眠れない・・といった症状です。 自分だけの判断で止めないで、医師の指示のもと徐々に減量すれば大丈夫です。 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。 このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。• 刺激興奮..興奮、もうろう状態、取り乱す、かえって眠れない。 (もともと精神障害がある場合などに、まれに出現)• 呼吸抑制..息切れ、息苦しい、起床時の頭痛・頭重感。 (もともと呼吸器系の弱っている人で、まれに出現) 【その他】• 眠気、ボーッとする、注意力・集中力低下、頭が重い感じ• ふらつき、めまい、けん怠感、脱力、まぶたが下がる• 生理不順、乳汁分泌• いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。 まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。

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エチゾラムの効果!デパスとの違いは?ジェネリック医薬品の特徴とは

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Contents• デパスは依存性が強い デパス(エチゾラム)に限らず、このベンゾジアゼピン系抗不安薬には全て依存性があります。 その依存性の強さはお薬によってそれぞれ異なります。 デパスの依存性はベンゾジアゼピン系の中でも「強め」です。 そのため、デパスといえば依存というくらい有名で、とにかく依存にならないよう注意しながら服薬をする必要があるのです。 依存というのは、それが無いと落ち着かず耐えられなくなってしまい、常に求めてしまう状態です。 デパスへの依存状態とは、デパスが手放せず、飲まないでいると逆に不安が強くなり、服薬を止められない状態のことです。 デパスはなぜ依存になりやすいの? 一般ににベンゾジアゼピン系抗不安薬における依存の生じやすさは、以下のことで決まります。 抗不安作用が強い• 服薬している期間が長い• 服薬している量が多い 抗不安作用が強ければよく効いている感じがあって、「飲めば大丈夫!」「飲まないとまずい…」となりやすく感覚的に依存になりやすいのはわかりやすいと思います。 半減期とはお薬の濃度がある濃度から半分になってしまうまでの時間のことで、効いている時間(作用時間)と思ってください。 作用時間が短いとお薬がすぐに身体から抜けてしまうので、結果的に服薬する回数が多くなり依存しやすくなってしまいます。 また、服用歴が長いほど、1日に飲む量が多いほど、身体がどんどん薬に慣れきっていくため、依存に至りやすいのです。 デパスは、抗不安作用が強く効いている感じが出やすいお薬です。 一方で半減期(作用時間)は約6時間前後と短めです。 一般に抗不安薬は1回の通院で30日分までしか処方が出来ないという処方制限があります。 ところがデパスは90日まで処方できるため、長期間の服用になりやすい傾向があります(医師側からも出しやすいお薬です)。 これらの特徴から、デパス依存は発生しやすいのです。 漫然と飲み続けないように注意が必要なのです。 デパスの依存症状とは デパスの依存性が出来上がると、減らしたりやめようとしたときに離脱症状が生じます。 <デパスの離脱症状>• 吐き気• 目のまぶしさ• 耳鳴り• 筋肉のけいれん これらの症状には個人差があり、症状の種類や程度はまちまちです。 症状が少なく薬を簡単にやめられる程度の身体依存の方もいれば、重い離脱症状に苦しむ人もいます。 残念なことに、離脱症状の存在を医師も「気のせい」と切り捨ててしまうことがあります。 長期に服用することで、新たに引き起こされた症状(離脱症状や副作用)が断薬後も長く残ることを示唆した報告はいくつもあります。 アルツハイマーのリスクも上がる! ベンゾジアゼピン系抗不安薬の服用は、服用しない人よりもアルツハイマー病の発症リスクが1.5倍高いことが報告されています。 特に半年間を超えると1.8倍とリスクは飲まない場合の倍近くなります。 もちろん抗不安薬が直接アルツハイマーの原因であると確定したわけではないのですが何らか不都合はありそうです。 デパス依存の克服法と依存にならないためにどう気を付ければよいか? 依存はひとたび形成されると、簡単には抜けられません。 依存になる前は自分は大丈夫と思いがちなのですが、危険なのはいつのまにか陥ってしまっていることがよくあることなのです。 アルコール依存症の方が、アルコールをやめるのは本当に大変です。 何とかやめれたとしても、多くの方はしばらく経つとまたアルコールを飲んでしまいます。 一度依存になってしまうと、いったんやめてもいつのまにか再度求めてしまっているのです。 依存にならないように注意することが本当に必要なことなのです。 残念ながら処方する側にも問題はあるのですが…。 さて、依存にならないためにはどんなことに注意すればいいのでしょうか? もう一度依存性を決める薬の特徴を見てみましょう!• 抗不安作用が強い• 服薬している期間が長い• 服薬している量が多い つまりこの要素の反対のことを意識すれば、依存は生じにくいのです。 つまり、「効果が弱めの抗不安薬」「半減期が長めの抗不安薬」「服薬期間はなるべく短く」「服薬量をなるべく少なく」ということです。 効果が弱い抗不安薬へ変える 抗不安薬の中で、効果のあるものの中で出来る限り弱いものを選ぶことはとても大切なことなのです。 デパスは強めの抗不安薬である意識が大切です。 強い不安感がある時に、デパスを飲むことは間違いではありません。 多くの場合、他の向精神病薬(抗うつ剤や気分安定薬など)と一緒に処方されています。 これらのお薬が効いてきて不安が軽くなってきているのに、いつまでもデパスを続けるのは良くありません。 定期的に「デパスからより弱い抗不安薬に変えられるか」を意識して相談することは重要なことなのです。 半減期が長い抗不安薬へ変える 半減期とは、お薬が代謝排泄されて血中濃度が半分になってしまうまでの時間のことをいいます。 作用時間のイメージです。 この半減期が長いお薬の方が依存にはなりにくいのです。 デパスの半減期は約6時間と、抗不安薬の中でも短い部類になります。 一般的に半減期が短い(作用時間が短めの)お薬というのはすぐに効いてくれます。 どちらかというとときどき不安発作があったときだけ飲むのに向くお薬とも言えます。 効いてきた実感を得やすいので、つい頼ってしまいやすくもあります。 しかし、すぐに効果が消えてしまうため、発作ではなく不安がずっと続くような場合には1日に何度も服用してしまいがちです。 反対に半減期の長いお薬は、ゆっくり効いてきて、ゆっくり身体から抜けます。 じわじわ効いてくるためあまり効かない感じがしてしまうのがデメリットですが、依存は形成されにくくなります。 特にデパスから半減期の長いお薬に変えると効かない印象はとても強く感じることでしょう… それでも即効で不安が薄くなる感覚ではなく徐々に効く感覚をそういうものだとして徐々に半減期の長い抗不安薬に切り替えていけると、依存にはなりにくくなります。 具体的には 半減期の長いベンゾジアゼピン系抗不安薬には、ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)があります。 ジアゼパムの半減期は20-80時間と長い(デパスは6時間)ので、ジアゼパムに置き換えてから減らす方が理論的には離脱症状が出にくくなります。 置き換えるといっても、為替のレートと同じで等価で変えなくてはいけません。 ジアゼパム等価換算 デパス1. 5mg = ジアゼパム5mg 例えば、デパスの0. 5mg錠を1日3回飲んでいる場合(1日量は1. 5mg)は、ジアゼパムを1日に5mgに置き換えることができます。 セルシンやホリゾン5mg錠を朝に0. 5錠、夕に0. 5錠飲めば同じような効果が期待できるというわけです。 服薬期間が長くならないようにする 抗不安薬は漫然と飲み続けてはいけません。 わかっていてもこれが難しいのですが・・・ デパスを含むベンゾジアゼピン系は早ければ1か月で依存性が形成されると考えられています。 もちろん個人差や飲み方にもよるので一概には言えませんが、数か月以上飲めば依存形成が生じやすくなるのは間違いありません。 抗不安薬が必要だと判断される一番症状が強い期間に服薬をするのは問題ありませんし、それが正しい飲み方だと思います。 しかしデパスは血圧や高脂血症のお薬ではないのです。 内科で処方されるような健康維持のお薬ではなく、いったん薬の力を借りるイメージが必要なのです。 しかしいつの間にか「なんとなく・・・」「やめるのが不安・・・」と服薬を続けてしまいがちです。 これは飲む側だけでなく、処方する医師側もその気持ちになります。 何度も言いますが、基本的に抗不安薬はずっと飲むものではありません。 「量を減らせないだろうか?」と常に検討する必要があるのです。 この判断は非常に難しいですし、あと1か月あと1か月とあとまわしにすればするほど量は減らせなくなるジレンマも存在しています。 服用量の減らし方 教科書的には最低でも10週間(3か月弱)以上かけて少しずつ減らし中止します。 量が少なければ(具体的に1日量でデパス3mg以下)なら離脱症状はそこまで出ないでしょう。 まずはデパス3mgまで減らせるかが最初の勝負になります。 離脱症状が出やすいのはデパス3mg以上(ジアゼパム換算10mg以上)の方で、まずは3mgまで本当に慎重に慎重に減らしていかなければいけません。 もちろんデパスを半減期の長いジアゼパム(セルシン・ホリゾン)に等価交換で置き換えていく工夫も大事です。 個人差はあるものの一般に精神状態が安定している人、お酒を飲まない人などはベンゾジアゼピンを減らしても離脱症状が出にくく減らしやすくはあります。 服薬量をなるべく少なく 不安でそわそわしてしまうと、つい「デパスを飲んで楽になりたい」「早く不安発作をおさえたい」とお薬を飲みたくなります。 しかも効きがいまいちなかんじがするともう少し飲んでみようかと考えてしまいます。 しかし、服薬量が多ければそれだけ依存になりやすくなります。 服薬量は、必ず主治医が指定した量を守ってください。 とはいってもこれがとてつもなく難しいのですが・・・ せめてどれだけ飲んでしまっているかは主治医に申告はしましょう。 本当にたまにある不安発作の方を除いて、抗不安薬はそれ単独で治療作用のあるお薬ではありません。 あくまで対症療法であり、不安そのものの治療は向精神病薬のお仕事なのです。 多量に服用しなければならない状態であれば、増やすべきはデパスではなく抗うつ剤や気分安定薬、抗精神病薬の方なのです。 とは言いつつも依存を過剰に怖がる必要はない 抗不安薬や睡眠薬の依存は社会問題にもなっておりメディアでもしばしば取り上げられます。 「依存が怖いから精神科のお薬は飲みたくない」と言う方も多いように感じます。 精神科のお薬を飲むと絶対に依存になるわけではありません。 注意をする必要があるだけです。 一番いけないのは漫然と念のため飲み続けることです。 医師側にも問題はあって、とりあえず「そのままお薬だしておきますね!」になってしまっているのです。 医師の指示通りの量を決められた期間だけ服薬していればいいのですが、医師によっては依存性のことをいつの間にか忘れてしまう場合もありますので自身でも減らせるか、やめれるかを考えながら飲むことが大事なのです。 依存になりやすいのは以下のパターンです。 勝手に量を調節する• 「薬をやめるのが不安」と現状維持をやみくもに希望する• 他の方が薬を取りに来る アルコールに依存性があることは皆さんご存知かと思います。 でもアルコールは依存にはなる可能性がある物質だけど、適度な飲酒を心掛けていれば依存になることはないということも知っています。 そしてほとんどの人は節度を持った飲酒が出来ており依存にはなりません。 アルコールとベンゾジアゼピン系抗不安薬のどちらが依存性が強いか、というのは研究によって様々な結果が出ていますが、おおむねの印象としては「ほぼ同等か、アルコールの方が若干強い」と思われます。 デパスもアルコールだと思ってください。 一日中飲んでいたらおかしいですよね? 不安症状をお酒の力で飛ばすのと同じ(と言ったら怒られそうですが)と考えると、これに頼っていてはいけないと考えられますね。 デパスを正しく服用することが大事なのです。 それは、デパスは漫然と飲み続ける薬ではないことを自身でもしっかり認識しておくことです。 向精神病薬が一緒に処方されているはずなので、そちらをメインにコントロールしてできれば数か月以内に減らしていく処置が必要になります。 飲んで効いたかどうかを気にするとデパス以外のお薬に変えていったり量を減らしたりできなくなってしまいます。 お酒と同じで、いつもほろ酔いの気持ちいい感覚を求めてはいけませんよね。 効いたか効かないかわからないけど前よりは少しいいかも程度を意識していきましょう。 依存から抜け出すのはかなり難しく、予防が最重要なのです。

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