ショパン 練習曲 10。 エチュード集(練習曲集) Op.10 CT14

練習曲 (ショパン)

ショパン 練習曲 10

は数多くのピアノ曲を生み出しました。 ショパンと言えば色白で華奢な肖像画や、ロマンティックで繊細な楽曲の数々、そして病弱だったと言う逸話から儚げなピアニストのイメージがあるかも知れません。 しかしショパンの繊細さの中には意外なほどの激しさが秘められていることもあり、それもまた不思議な魅力となっています。 ショパンに秘められた情熱のうち、特に重要な要素となるのがショパンの愛国心・故郷を思う気持ちの強さです。 彼はワルシャワ公国 現在のポーランド)出身で、19歳までワルシャワで過ごしました。 その後はウィーン、パリで音楽家として活躍していきますが、祖国を愛する心を変わらずに持っていたため、ワルシャワを蹂躙する大国ロシアや革命に巻き込んだフランスなどの大国への怒りから激しく情熱的な作品を生み出すこともありました。 同時代に活躍したシューマンからも「美しい花畑の中に大砲が隠されている音楽」と称されたショパンの楽曲について解説していきます。 代表曲編 まずは特に演奏される機会も多く、人気の高い代表的な曲をご紹介します。 曲名に見覚えがなくても、ピアノやクラシック音楽に詳しくないという方でも、曲を聴けばすぐに耳馴染みのある曲だとわかるでしょう。 幻想即興曲 嬰ハ短調 遺作 作品 66 右手のアルペッジョとスムーズなポジショニングのためのエチュード(練習曲)です。 発表された時期が帝政ロシアのワルシャワ侵攻とほぼ同じ時期であったため、様々な臆測がなされている曲でもあります。 「革命」というタイトルはフランツ・リストが付けたとも、国粋主義の伝記作家・モーリッツ・カラソフスキーが付けたともいわれていますが、ショパン本人がどのような思いで作曲していたのか知る術はありません。 ショパンの練習曲の中では難易度はそこまで高くないといわれていますが、鍵盤の端から端まで鍵盤を使用するため、短い曲ながらなかなかの練習量は必要です。 ステージでも映えるので演奏会や発表会のレパートリーとしても適しています。 ノクターン編 ノクターンというのは日本語にすると「夜想曲」といい、元々は夜に瞑想するための宗教曲のことを指していました。 しかし次第に貴族の夜会で演奏される曲へと変わっていき、この頃になると形式のない小曲のことを指すようになりました。 ショパンのノクターンは初期はジョン・フィールドという作曲家の影響を強く受けていましたが、時代が下るにしたがって独自の境地へと発展していき、また後世の作曲家へも大きな影響を与えました。 夜想曲第1番 変ロ短調 op. 9-1 この曲はショパン後期の作品であり、この頃になるとノクターン(夜想曲)の様式もショパン独自のスタイルが確立されています。 元々は協奏曲を演奏するための練習曲として作られたといわれています。 第二次世界大戦時におけるワルシャワを描いた映画「戦場のピアニスト」では重要なシーンでこの曲が使われました。 エチュード編 エチュードというのは日本語で「練習曲」のことを指します。 ショパンの時代となるとピアノも発達したため、演奏家の技術向上も同時に求められたのです。 また「ヴィルトゥオーゾ」という演奏の名手たちが聴衆に望まれるようになり、演奏家たちはその技術を競っていたのでした。 ショパンのエチュードは練習曲でありながら音楽的にも完成されており、冒頭に紹介した「革命」や「別れの曲」などもエチュードにあたります。 全体的に演奏の難易度も高いため、プロのピアニストの演奏会などで演奏される機会が多いです。 12の練習曲 作品10 第2番 イ短調 静かに始まりますが、すぐに急激な展開を迎えます。 不思議な和声の響きも相まって異様な雰囲気を纏った名曲です。 演奏中は曲の展開にハラハラし、曲が終わると何故かホッとしてしまうまさに「木枯らし」のような曲といえるでしょう。 演奏の難易度は非常に高く、ピアニストの技巧や持久力、集中力、指の器用さを鍛えあげる練習曲です。 ワルツ編 ワルツは本来ダンスのための音楽ですが、ショパンのワルツは踊りが前提というよりはピアノ演奏のため・音楽のために作曲されたワルツです。 ショパンの曲の中では比較的難易度が低いものも多く、ピアノ初級者や中級者が発表会で演奏するのにも適しています。 曲の魅力も抜群で、憧れのショパンに無理なく挑戦できる素敵なワルツ曲をご紹介します。 華麗なる大円舞曲 作品18 ショパンが生前最後に作曲したといわれているのがこのワルツで、ショパンの作曲技術やその魅力が凝縮されている曲として不朽の人気を誇っています。 「華麗なる大円舞曲」とは対照的に演奏のみを目的に作曲され、ショパンの本領が発揮されているワルツです。 繊細さ、優雅さ、ノスタルジーを感じる雰囲気など、ショパンの魅力に溢れた曲でありながら比較的演奏にも挑戦しやすい曲です。 ピアノ協奏曲編 ピアノ協奏曲はオーケストラとピアノ独奏が合わさった形式の曲のことをいいます。 ショパンは生涯のうち2曲の協奏曲と、4曲のピアノと管弦楽のための楽曲を作曲しました。 一般的にショパンはあまりオーケストラの楽譜を書くのが得意では無かったのではないかと言われており、協奏曲でもピアノの存在感が圧倒的なものとなっています。 ピアノ協奏曲第1番 第3楽章 歌曲や管弦楽曲も 最近では、意外にもショパンはピアノ曲以外の曲でも積極的に作曲していたという説が有力です。 ショパンの家族や友人、また恋人には歌手が多かったため、一緒に演奏するための歌曲も書きました。 また晩年には管弦楽の曲を作曲していたこともわかっています。 ピアノ曲とは少し違うショパンの一面がありますので、ご紹介します。 歌曲編 2選 ショパンは19曲の歌曲を残しており、歌詞はポーランド語で書かれているものが多いです。 ピアノ曲の洗練された華麗なイメージとは対照的に、意外にもショパンの歌曲は素朴なイメージです。 その素朴さがショパンの愛国心がより強く反映されていると感じるものが多く、これまでのイメージとはまた違った魅力があります。 今回はその歌曲の中から2曲ピックアップしてみたいと思います。

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練習曲作品10

ショパン 練習曲 10

ショパンの作品中、もっとも有名な曲のうちの一つです。 主題の旋律は大変美しい旋律であり、リストはこの曲に対して【これほど美しい旋律を今まで書いたことがない】と言ったと言ったそうです。 この箇所については、演奏技術面ではさほど難しくありません。 一方、中間部の両手の6度のパッセ-ジが連続して出現する箇所が 異様に難しいというのが特徴です。 この曲が弾きたくてピアノを始めたという方もいらっしゃると思いますが、 まずは主題の部分だけ演奏できるようにすると良いでしょう。 中間部は確実に壁にぶち当たりますので、ある程度練習を積んでから、 再び中間部にチャレンジしてみて下さい。 ちなみに101回目のプロポーズというドラマが昔大流行していたことがありましたが、 そのときに武田鉄也さんが一生懸命練習していた曲がこの曲です。 このドラマがきっかけで、別れの曲の楽譜が飛ぶように売れまくったそうです。 ショパンエチュード第4番 OP. 10-4 ショパンエチュード臭の中でも非常に有名な曲です。 この曲にはエピソードがあり、ショパンが祖国ポーランドからパリに来る途中、故郷のワルシャワで革命が起こり、ロシア軍によってワルシャワが鎮圧されたという通報を受けたショパンが 憤慨の念を込めて作曲したと言われています。 左手の徹底的な練習曲なのですが、革命という名に相応しく、左手の連続はまるで 【怒りの溶岩】のようです。 革命の録音をしている演奏者は星の数ほど存在しますが、いままで聴いてきた演奏の中で もっとも凄みを感じたのは、ショパンコンクールでのブーニンの演奏です。 上記動画は貴重なコンクール当時の映像ですので必聴です。 ショパンエチュード第13番 OP. 25-1【エオリアンハープ】 右手の3度のパッセージの徹底的な練習曲です。 3度というのは人間の手の構造上、非常に動かしにくい動作であり、 楽譜の種類によっては指使いの指示が随分異なっているようです。 エチュードの中でも屈指の難曲といわれている曲ですが、 指使いの指示によっては、難易度が随分変化しますので、 今の指使いでうまく演奏できないのであれば、別の指使いで 試してみるというのも良いかと思います。 ちなみにショパンコンクール第5回ではアシュケナージが この曲を物凄いスピードであっさりと弾ききったということで 審査員をアッと驚かせたそうです。 ちなみに上記動画はショパンコンクール第10回でのポゴレリッチの演奏です。 かなり早いテンポでアッサリと演奏しているのには驚かされます。 ショパンエチュード第19番 OP. 25-7 木枯らしとして知られているショパンのエチュードの中でも 有名な曲です。 冒頭の4小節のパッセージが主題となっていて、これに装飾音を大量に付した状態で、 高速なパッセージをひたすら繰り返していくという形式になっています。 右手はあまり力を入れすぎると途中でバテてしまって最後まで持ちこたえることが できなくなりますので要注意です。 中間部では左手で高速なパッセージを演奏する箇所に切り替わりますが、 ここで右手を十分に休養させるようにしましょう。 この曲はショパンエチュードの中でも難易度が高く、かつ聴き手に大きなインパクトをもたらす曲です。 特にコンクールの場になると、自分をいかにアピールするかが 競われる場であるので、できるだけインパクトの強い曲を 多くの演奏者が選択するようです。 ちなみにショパンコンクールでは、エチュードの曲を選択する必要があるのですが、 最も演奏される機会の多い曲が、この木枯らしだそうです。 ショパンエチュード第24番 OP. 25-12【大洋】.

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練習曲作品10

ショパン 練習曲 10

この演奏の本当の凄さ。 ショパンはその指使いで曲のフレーズを厳密に指定しているが、それを当時の知見で可能な限り再現している点にあります(だからこれほどの精錬の極みのような演奏が可能)。 エチュードの正しい楽譜には、その弾き方、練習法に到るまで、全て表現されてあります。 これは現在ならフランス版初版とエキエル版を読み込んでもらえばより詳しくわかります(ショパンが残した言葉も参考にしてください)。 この録音は作品10が特に凄いが、作品10はショパンの書き込みが多く残っている。 一方そうでない曲は最高に出来の良い曲に比べるともう一つ。 何故か一致している(笑)。 このフレーズ構造にシンクロするショパンの運指が分かる人が「ショパンの指定した練習法」を守れば、エチュードは想像されるよりずっと楽に弾けるようになります。 ただし巷に溢れる録音は、ショパンのフレーズ構造を無視した、練習を中断するとすぐに弾けなくなるような運指(いわゆるフレーズがメタメタのデタラメ演奏:ある意味凄いけど)のものが多く、ちなみにエチュードは「ショパンの指定した練習法」を無視した場合、殺人的に難易度が上がります。 フレーズ構造を無視し、自分の弾きやすさを優先した運指で、音楽的にはデタラメな録音を、私は評価しません。 それほど難しくなるということか)。 フレーズ構造の正しい演奏は、比較的簡単に弾けるため、技術的にも凄くなり、編集も最小限で音も当然良くなります。 エキエル版が出版されている現在、もしロルティが再録したなら、もっと凄い演奏になることが予想されます。

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