抗原検査。 新型コロナウイルス抗原検査 「陰性の証明」にはなりません : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

抗原検査、10分で判定 陽性一致8~9割、精度に課題―新型コロナ:時事ドットコム

抗原検査

ゴールデンウィークも終わりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。 5月に入って大宮の街並みもさらに人通りが少なく寂しい感じが致します。 また去年までの平和で活気のある大宮に戻って欲しいものですね。 さて、今回は新型コロナウイルスの検査について解説していきたいと思います。 話題のからまでです。 他のウイルスの例も挙げながら説明していきます。 当院でもを5月14日より開始致しました。 7月15日現在までで1208人の方が検査を受けられました。 下記の抗体検査の3-7、3-8に、 当院の抗体検査でわかった感染率、東京都やアメリカで行われた大規模に行われた抗体検査の感染率との比較検討を追記させて頂きました。 現時点での考察も述べさせて頂きましたので参考にして頂けたら幸いです。 1 1. 2 1. 3 1. 4 1. 5 1. 6 1. 7 1. 8 1. 9 2 2. 1 2. 2 2. 3 3 3. 1 3. 2 3. 3 3. 4 3. 5 3. 6 3. 7-1 3. 7-2 3. 8 3. 9 新型コロナウイルスのPCR検査 そもそもPCR検査とは PCRとは、polymerase chain reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略語です。 ポリメラーゼとは何なのか。 ポリメラーゼとはDNAやRNAというウイルスの遺伝子を構成する一部です。 は、ある特殊な液体に検体を入れ、ウイルス遺伝子の特徴的な一部分を切り取り連鎖反応で増幅させる検査です。 つまり、患者様から取ってきた検体を特殊な液体につけることで、もしそこに新型コロナウイルスがいれば、その中のある特有の一部分を見つけ、その部分を切り取り増幅させることで、新型コロナウイルスがいるかどうかが判定できる、という検査です。 PCR検査で行われている検査はヒロパピローマウイルス(尖圭コンジローマ、子宮頸癌の原因ウイルス)、クラミジア(性病の一種)、淋菌(性病の一種)などがあります。 新型コロナウイルスのPCR検査はどこで行われているか 埼玉県では保健所で行なっております。 現時点ではクリニックや病院を通じてでないと保健所でが出来ないことになっております。 5月18日から 大宮医師会でも診療所を通じて紹介のあった患者様に新型コロナウイルスのPCR検査を始めました。 また、公表はされておりませんが一般の病院でも行なっているところはあります。 こちらはパニックを防ぐために当院から積極的に紹介はできないことになっております。 これがPCR検査の限界でそれを知った上で検査に望まなくていけません。 なぜPCR検査を簡単に受けれないか、検査数が増えないのか。 例えば、日本人の人口1億人をPCR検査を調べたとします。 そして感染している人の割合を0. (5月10日時点で全国で15000人と発表されております。 100万人に対して全国の病床を合わせても13000ベッド程度です。 これにホテルの部屋を合わせても到底足りませんよね。 日本国民全員がを受けるのはかなり大げさな話ではありますが、その100分の1の100万人が検査を受けたとしても1万人が不要な病院のベッドやホテルの部屋が必要となります。 全国のベッドが13000に対してかなり大きな割合を占めてしまいますね。 このような理由から、保健所は現時点では検査を絞っているのです。 新型コロナウイルスのPCR検査はどれくらい時間がかかるのか 2020年5月末日では数時間から1日かかります。 ですが現在研究が進んでおり、より短時間で結果が出るPCR検査も開発されてます。 4月20日の時点で既に島田製作所から1時間で結果が出るPCR検査キットが販売されると発表されております。 PCR検査に時間がかかることで陽性疑いの患者様が一旦帰宅して他者にうつす可能性があります。 より短時間でPCR検査出来ることで検査施設に患者様を留めておくことが出来ますので、新型コロナウイルス感染拡大防止に繋がります。 新型コロナウイルスの実際の検査の方法は インフルエンザの検査と同じく、鼻から綿棒を入れて、鼻咽頭のぬぐい液から検査を行います。 唾液から検査できる方法も今後行われることになると思います。 鼻から綿棒を入れることで患者様がクシャミをすると検査者にも感染のリスクがかなり高まります。 唾液から検査が可能になれば検査者の負担がかなり軽減されます。 5月26日にから発表された報告で、唾液でも鼻腔粘液から取った検体と同等の正確性が見られたとのことでした。 今後に期待出来ますね。 当院でも海外渡航者の証明のための唾液によるPCR検査を自費診療で6月9日よりはじめております。 感染後のPCR検査の使い方 新型コロナウイルスがPCR検査陽性で入院した患者様をどのようにして感染から回復したと判断するのでしょうか。 米国医師会雑誌JAMAが発表した論文では、PCR検査は喀痰や便からの検体だと最低でも1ヶ月以上陽性と出てしまいます。 1番期間が短い鼻腔からの検体も3週間は陽性となります。 これは生きている新型コロナウイルスを検出していない場合もあるので、PCR検査を回復の判定に用いない方が良さそうです。 米国CDC 疾病予防管理センター の方針では、医療従事者で新型コロナウイルスに感染した場合、発症後10日を経過して呼吸器症状や発熱が72時間みられなければ仕事復帰して良いとしています。 PCR検査は感染したかどうかの判定には向いていますが、治癒判定には用いない方が良いということですね。 2020年6月1日 PCR検査の今後 検査数が少ないと言われているPCR検査ですが、私の個人の意見としてはこのペースで検査を絞って医師が必要と判断した患者様のみPCR検査を行うということで良いのではないかと考えております。 テレビやマスコミでは日本全国民がPCR検査を受けた方が良いという意見もあります。 そうなると先述の通り確実に偽陰性や偽陽性の方が大勢出てくるため混乱を招く原因となります。 PCR検査は医師によってある程度絞ることが大切だと考えます。 ただ、医師が必要と考えていても保健所側から断わられるケースもあるようで、もう少しスムーズに検査できる体制は整えていけたらなと思います。 大宮でも5月の中旬から医師会がPCR検査を行っております。 保健所に加えてより検査数が増えることが期待されます。 また、経済再開に伴い感染していない証明のPCR検査も今後必要になることは多くなるでしょう。 当院でも唾液によるPCR検査を6月9日より開始しました。 必要だと思う患者様に適切な検査を行う体制が出来上がりつつありますね。 当院での自費のPCR検査 海外渡航前、仕事復帰前 6月9日より当院でも唾液によるを保険外診療で行なっております。 対象者は海外渡航に必要な方や仕事の復帰の際に必要な方などが対象です。 現在インドネシアやタイなど入国前に証明書が必要な国もあるようです。 事前に渡航する国の大使館にお問い合わせ下さい。 英文での証明書も発行致します。 咳や発熱など現時点で症状のある方が対象ではありませんのでご了承下さい。 費用は自費診療 保険外診療 で35000円 税込 診断書料金含む となっております。 唾液による検査のため、検査者に暴露する心配がなく医療者側にも安全な検査となっております。 検査結果が出るまでには1-2日かかります。 検査結果は来院して頂き医師から説明することも可能です。 唾液のの予約はお電話 24時間応対可能 にてお願いいたします。 法人での対応も可能です。 人数によっては出張検査も対応しておりますので、お値段など電話にてご相談ください。 2020年7月15日までに当院では305人に対してPCR検査を行なっております。 PCR検査の用途としては、 海外渡航前、高齢者や障害者の施設入所前、企業の出社前、学校の先生の出社前、の陰性証明として使用されることが多いようです。 また無症状ですが、自分の周囲に感染者が出たため、心配で検査に来たという方もいらっしゃいます。 新型コロナウイルスの抗原検査 抗原検査とは みなさま馴染みのあるインフルエンザの簡易検査が抗原検査です。 鼻咽頭から検体を採取し、ウイルスに特有の物質とくっつく物質が入った液体に入れます。 数分で結果は出ます。 抗原検査は正確なのか インフルエンザウイルスの検査はかなりの確率で偽陰性や偽陽性が出ます 検査時に鼻出血を起こすとかなりの高確率で偽陽性となります。 つまり、感染していないのに陽性と出たり、感染しているのに陰性と出たりします。 新型コロナウイルスでも抗原検査はPCR検査と比べてかなり正確性は劣るようです。 新型コロナウイルスでの抗原検査 アメリカでは本日5月10日より抗原検査を導入することになりました。 日本では5月13日より導入を開始しております。 先述した通り、PCR検査よりも正確性は劣ることは間違いなく、PCR検査を補う検査の位置付けということになります。 これは個人的な意見ですが、PCR検査よりも正確性が劣るのであれば陰性と陽性の確証が得られないため、やはりPCR検査を受けないと患者様は安心出来ないのではないかと思っております。 2020年5月末時点では抗原検査はPCR検査の前に行うスクリーニング検査としての位置付けです。 横浜市立大学から開発された抗原検査キットを用いると新型コロナウイルス以外からは陽性反応が出ないため、 抗原検査で陽性と判断された患者様は新型コロナウイルスに感染していると断定して良いとされてます。 陰性の方は感染を否定出来ないため、症状に応じて必要ならPCR検査を行います。 新型コロナウイルスの抗体検査 抗体とは 抗体とはウイルスが体内に入ってきた時にウイルスを体内から除去しようと身体が作り出すタンパク質です。 ウイルスに結合することでウイルスを排除します。 抗原・ウイルスが体内に入ってから数日から数ヶ月して抗体が作られます。 抗体を体内に持つことで、再度同じウイルスが体内に入ってきても抗体がウイルスにくっついて排除してくれます。 他の抗体検査では、C型肝炎ウイルスやHIVの抗体検査は行われております。 新型コロナウイルス抗体検査の方法 細い針を指先に刺し、数滴血を検査キットに垂らします。 数分待てば結果が出て、陰性か陽性かがわかります。 新型コロナウイルスの抗体検査が陽性の意義 抗体検査が陽性だと、以前に新型コロナウイルスにかかったことが証明されます。 また今後、同じ新型コロナウイルスが入ってきても抗体が排除してくれて感染しないとされてます(まだこれに関してはデータが出ていないため期待を込めてそうであって欲しいと願ってます)。 軽症でかかった場合と重症になった場合とでは作られる抗体の量が違います。 軽症でかかった場合でも生涯抗体が継続してくれれば良いですよね。 これは発表されている感染者の数十倍に当たります。 つまり、感染していても気づかない軽症者がたくさんいるということになりますね。 ワクチンとは 抗体を作るために打つ注射がワクチンなのです。 身体に害のない範囲で弱毒化した新型コロナウイルスを体内に注入し抗体を産生させます。 ワクチンの開発も待ち遠しいですよね。 抗体検査は正確なのか 3月末くらいから日本に輸入されていた中国製の抗体検査キットは陽性率が不正確だとして回収されました。 当院でも6月24日より採血によるロシェ社のを開始致します。 お値段は税込で8000円です。 検査結果が出るまでの所要日数は2-4日です。 電話や郵送での結果の確認も可能です。 検査結果に対して医師との相談が必要な方は受診をお願いしております。 新型コロナウイルス抗体検査の今後の活用の仕方 街のクリニック、診療所でもここ数週間でができるようになってきました。 先述の通り、当院でも5月14日よりを開始しております。 抗体検査を受けて結果が陰性の場合、今後もなるべく人混みを避けて生活していく必要があるでしょう。 抗体検査結果が陽性の場合、二度目はかからないという前提の上では、仕事に出社しやすくなりますし人混みを避ける必要もなくなるでしょう。 医療従事者も抗体を持っている方が患者様と接するようにすれば良いのではないかと思われます。 ただ、これから抗体に対しての新たなデータがたくさん発表されると思いますので、慎重な対応が必要になると思われます。 抗体検査が普及し、外に出れる人が増えるようになればまた去年のような日常を取り戻せる日が来るかもしれません。 5月26日にから発表された抗体検査についての報告では、抗体検査は集団免疫が獲得されているかの疫学調査という目的であり当人の現時点での感染状況を確認するための検査の位置付けではないと明記してあります。 今後の情報も随時更新していきます。 当院の新型コロナウイルス抗体検査 IgM. IgG の結果 当院では抗体検査を5月14日から開始し、7月15日までで1208人に検査を行いました。 下記に結果を記します。 結果 IgM - IgG - IgM + IgG - IgM - IgG + IgM + IgG + 人数 1156人 32人 14人 6人 まだ1208人の方の結果ですが、95. 中には、症状が以前あったのに陽性じゃないんだ、 と抗体を持っていないことに落胆されている方もいらっしゃいまし た。 そして4. そのほとんどの方が感染して1ヶ月〜2ヶ月以内の IgMのみしか持っていないという結果でしたが、 コロナ感染が流行し始めた時期を考えると妥当な結果かと思われま す。 東京の抗体検査との比較 東京で4月に行われた抗体検査の陽性率が500人に対して3人で 0. 6月に東京、宮城、大阪で無作為に3000人ずつ行われたでは、それぞれ0. 当院は上記の通り4. このデータが偽陽性ではなく正しいと仮定した上での考察を述べた いと思います。 東京の抗体検査は献血に来た方の血液を検査したということで、 当院の検査結果とはベースが違います。 当院に抗体検査に来た方は以前新型コロナウイルスにかかったかも しれないという思いがあり受診された方が多いのでしょう。 東京での検査は献血や無作為に選ばれた方々で、そのような経験とは無関係な方々です。 なので陽性率に数十倍の開きが出ることは当然の結果と思われます。 ただ、東京は3000人、当院は1208人なので、 もっとより多くの人数で抗体検査をし状況を把握することが大切で す。 今後も定期的に検査結果を報告していきたいと思います。 当院でも抗体陽性率は4. そして、死亡数はアメリカで12万人、日本で900人台であり、人口10万人に対しての死亡率は70倍程の差があります。 日本人が重症化しない原因についての考察の1つにの関係について以前のコラムで書きました。 もしよろしければそちらもご覧下さい。 BCGワクチンはインフルエンザから膀胱癌の予防にまで役立つとされてます もしBCGワクチンや日本人が全員接種しているワクチンが重症化を抑えているのだとしたら、次のような仮説が考えられると思います。 日本人はBCGや何かしらのワクチン、もしくは日本人特有の体質の影響で新型コロナウイルスに感染してもウイルスの大半が除去されてしまう。 最近の研究ではBCGワクチンを投与することで、自然免疫を獲得すると言われております。 つまりBCGによって結核菌以外のあらゆる細菌やウイルスに対してもある程度の免疫力がつくということになります。 除去されたことで体内に留まるウイルスは少量である。 少量なため抗体が作られる程の量に達せず抗体が産生されない。 全てのウイルスが除去されないまま症状も軽症な状態で長期間経過する。 長期間微熱や咳や味覚障害などの症状があってもその後抗体検査すると抗体が検出されない。 もちろん日本人の中には重症化される方もいらっしゃいますので、全ての方に上記のことが当てはまるわけではありません。 今後、人種による重症化や抗体の保有率の差について明らかになっていくでしょう。 また新たなことが論文などで発表された際にはこちらで紹介していこうと思います。 新型コロナウイルスの抗体が付きにくい理由 7月10日更新 抗体検査をして日本人に新型コロナウイルスの抗体が付きにくい理由を新しい海外の論文から考察しました。 7月10日時点での考察を述べたいと思います。 なのでPCR検査で陽性と出た方でも抗体を持ってない方がいらっしゃるのでしょう。 重症の症状だった患者様の方が抗体が残りやすいと示されてます。 話は古くなりますが、同じコロナウイルスで2002年に流行った感染症のSARS 重症急性呼吸症候群 でも、SARSに対する中和抗体は重症だと出来やすいが、軽症や無症状の場合は抗体が出来にくいと言われております。 2005年に発表された台湾の論文より 日本人は死亡者数が少なく明らかに軽症者が多いので、このことからも日本人に抗体がつかないことが理由付けできると思います。 だからと言って再感染しやすいのかというと、そうではないようです。 スウェーデンのカロリンスカ研究所から6月29日に出された論文では、抗体ではなく、T細胞が新型コロナウイルスを特異的にやっつけるのではないかという仮説が出てます。 人間を外敵から守る免疫にはT細胞とB細胞があり、抗体はB細胞が産生します。 T細胞は直接ウイルスや細菌を攻撃する免疫細胞で、B細胞から産生される抗体は限定した外敵を倒す免疫細胞とされてます 上記のような理由から抗体がないからと言って必ず再感染するということはなさそうです。 いずれにしてもこれからも新しい情報に目を向け、感染予防に努めていきましょう。 また今後もなるべくポジティブな話題を皆さまに提供していけたらと思います。 我々大宮エヴァグリーンクリニックはとが専門ですので、それらに関する新しいトピックもコラムにて提供しております。 現在当院ではをしながら診療を継続しております。 またも行っております。 全国どこからでもは可能です。 泌尿器科、消化器科、内科でお悩みの方は是非上記のリンクか下部のバナーよりご相談下さい。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 消化器科 胃カメラ ・泌尿器科・内科・人間ドック 大宮エヴァグリーンクリニック 院長 伊勢呂哲也.

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抗体検査・抗原検査・PCR検査 どう使い分ける?(忽那賢志)

抗原検査

検査キットは、小さな測定器でウイルス特有のたんぱく質(抗原)を調べる。 鼻の奥の粘液を採取し、試薬を混ぜてたらし、陽性なら15分程度で結果が分かる。 30分間たっても反応がなければ、陰性と判定される。 厚労省は、キットの精度について、発熱やせきなどの症状がある場合、ウイルス量が一定以上あるため、現行のPCR検査とほとんど変わりないとみている。 インフルエンザの診断に使われるキット並みの精度だとしている。 症状がある人を対象に、PCR検査の前に抗原検査を行い、陽性反応が出た場合は感染者と診断することを認める。 一方、ウイルス量が少ないと精度が落ちるため、陰性だった人は、追加でPCR検査を行うなどするという。 抗原が体内に入った際、抗体が作られる。 血液内の抗体の有無を調べる抗体検査では感染歴がわかる。 加藤厚労相は13日、記者団に対し、「今月中に約40万回分の供給が見込まれる。 帰国者・接触者外来では、新規感染者数が多い都道府県の施設などを優先し、月末までには全国で希望する施設に配布していく」と語った。

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新型コロナ「抗原検査」を保険適用、まず抗原検査行い、陰性患者にPCR検査を―中医協総会(1)

抗原検査

Contents• 抗原検査はどのようなもの? 抗原検査というのは、新型コロナウィルスが持っている 特徴的なタンパク質があるかどうかを検査するものです。 ウィルスをはじめ、人間の体もそうですが、生物はタンパク質により形作られています。 このタンパク質はいろんな種類があって、それぞれの生物で共通のものもあれば、違うものもあります。 このタンパク質の中で、 新型コロナウィルスに特徴的な(他の生き物が持っていない)タンパク質を検出するのが、今回の抗原検査になります。 抗原検査はインフルエンザの迅速検査方法として既に普及しているものと同様で、検査に使うのはインフルエンザの検査時と同じように鼻の奥からとってくる鼻水(体液)です。 抗原検査では、そこに実際に新型コロナウィルスがいないと陽性にはなりませんので、 検査時点での感染の有無を調べる方法です。 では、PCR検査との違いについてみていきます。 PCR検査との違いと抗原検査の原理は? PCR検査との違いは、検出しているものの違いです。 具体的には、PCR検査では 「特定の遺伝子」をたくさん増やすことによって検出しますが、抗原検査は 「特定のタンパク質」を検出しています。 では、抗原検査でどのようにタンパク質を検出しているのかは、以下の図を参照してください。 インフルエンザの抗原検査について説明したものですが、原理は同じです。 より引用• 検体:鼻の奥からとった鼻水など(体液)• 抗原:新型コロナウィルスなどが持っているタンパク質• 標識抗体:検体の中の抗原とくっつくもの• キャプチャー抗体:標識抗体と抗原がくっついたものがくっつくもの 患者さんから採った体液の中に新型コロナウィルスがいる場合には、 標識抗体に特定のタンパク質(新型コロナウィルスしかもってなもの)がくっつきます。 その上で、コントロールラインの方向に向かって、抗原が移動していきます(毛細管現象というやつが関与しています)。 移動して検出ラインまでくると、 抗原と標識抗体がくっついたものがくっついて色が変わります。 そして、コントロールラインに標識抗体が到達すると色が変わります。 なぜコントロールラインがあるかというと、 検体がまだ検出ラインに到達していないのか、ちゃんと到達したけど色が変わっていないのかを見極めるためです。 基本的な原理は、抗原抗体反応というもので、新型コロナウィルスの特定のタンパク質(抗原)としかくっつかない抗体が検査キットに用意してあるので、患者さんが新型コロナウィルスがいた場合には、特定のタンパク質が標識抗体にくっついて、キャプチャー抗体で検出されるというものです。 移動は、毛細管現象が利用されています。 毛細管現象は、 液体が表面張力で細い管の中を進む現象です。 身近なところでは、細いストローをコップに入れると、ストローの中の液面がコップの液面よりも高いところに来る現象のことです。 ちなみに、抗体検査というものもありますが、原理は抗原検査と同じです。 検体が血液であることと、検出するタンパク質が新型コロナウィルスに対する抗体であるということになります。 スポンサーリンク 検査時間や正確さは? 抗原検査で特徴的なのは 検査時間の短さです。 抗原検査にかかる時間は、検体がコントロールラインに達するまでです。 大体15分程度で検査結果を得ることができます。 PCR検査では、検査の対象となる遺伝子を取り出したり、専用の機械が必要だったりと、1日以上かかる場合もあるので、15分くらいで結果が出るのはメリットですね。 一方で、 正確さにはPCR検査に劣るという点が挙げられます。 PCR検査も完全に正確であるわけではありませんが、抗原検査はPCR検査よりも正確さに劣ります。 あくまで 「簡易検査」という位置付けです。 具体的に言えば、PCR検査で、感染していない方が陰性とでる確率(特異度)は99%、 感染している方が陽性と出る確率(感度)は70%と言われています。 一方で、抗原検査の場合(インフルエンザの迅速キットの情報)は、感染していない方が陰性よと判断される確率(特異度)は99%ですが、 感染している方が陽性と出る確率(感度)は50〜60%と言われています。 新型コロナウィルスの抗原検査のキットも、同様の確率であると考えられますから、迅速診断キットで陽性であっても、実際に感染している方の約半分しか検出できていないことになります。 どちらがいいという話ではないですし、どちらも一長一短があります。 長所 短所 PCR検査 抗原検査よりも正確な情報が得られやすい 時間がかかる・検査ができる施設が少ないので検査数を増やしにくい 抗原検査 短時間で結果がでる・操作が簡単で検査数を増やしやすい PCR検査よりも正確さに劣る。 PCR検査をたくさんできない中で、 抗原検査は補助的な役割になると思いますし、検査数を増やして情報を集めるという意味ではやりやすい方法です。 医療機関で比較的簡単に、しかも時間をかけずに結果が得られるので、 PCR検査による保健所や検査機関の負担軽減にはつながりますね。 一方で、感染経路が不明な方がいる状態で、検査数を増やすことがいいのかという点もあります。 感染が確認された場合、医療機関に入院したり、ホテルなどに滞在したりということになります。 症状が出ていない方でも、そういう措置になるので、医療崩壊を招きかねないのでは?と感じます。 抗原検査で時間がかからずに検査できるとはいえ、使い方を考えないといけないですね。 以下は完全に私見ですが、感染がある程度落ち着いてきた(と思える)ような状況なので、抗原検査で、いま時点の感染者をあぶり出すよりも、過去の感染歴が調べられる抗体検査を充実させる方がいいのではないでしょうか? そうすれば、感染しても症状が出なかった方の割合や、どのくらい感染が広がったのか?ということについても情報が得られますし、本当の意味での収束はワクチンなどが開発されるまでは難しいと思うので、気をつけながら生活する。 少しずつ行動範囲を広げる、経済活動につなげるという方がいいのではないかと思います。 抗原検査は、簡便である反面、実際に感染している患者さんのうち4割は陰性と判断されてしまう危険がありますから、 簡便な検査で陰性だから大丈夫!という認識になってしまうのも、二次感染拡大という観点から怖いのでは?と思います。 一方で、感染した方が入院を解除するために、PCR検査を2回実施して陰性を確認するとの指針があります()。 その片方を簡便な抗原検査で代替すれば、PCR検査の作業を減らすことができるので、そういう利用がいいのかな〜とか思っています。 PCR検査については以下の記事もご覧ください。 まとめ 今回は、抗原検査の方法やPCR検査との違いについて調べました。 抗原検査は、簡便な方法で、医療従事者の方やPCR検査を実施する方の負担はかなり軽減されると思いますが、一方で簡便だからどんどん検査した方がいいのかどうかは賛否が分かれますね。 うまく利用して、この状況の収束につながればなと切に願うばかりです。 最後までご覧いただきありがとうございました。 2020-05-13.

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