あと 少し もう少し 感想 文。 『あと少し、もう少し』(瀬尾まいこ)の感想(328レビュー)

浄化されること間違いなし。瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』

あと 少し もう少し 感想 文

Posted by ブクログ 2020年05月29日 瀬尾まいこさんの中学男子、部活小説。 以前「君が夏を走らせる」を読んだのだが、この話に出てくる「大田」のスピンオフ小説だったので、知っていたら、こちらを先読んだのに〜…とちょっと悔やまれた。 田んぼや山に囲まれた長閑な環境にある、市野中学校の陸上部。 年々生徒が減るので、部員も少ない。 けれど、駅 伝だけは毎年県大会に出場している。 部長となって最後の年を迎える桝井日向は、厳しいながらも実力のある陸上部を育ててくれた顧問の満田先生が異動になり、なんの経験もない美術教師の上原先生が顧問になることを知らされ、絶望する。 しかも、駅伝には6人必要なのに部員で長距離を走れるのは3人だけ。 何とか他からスカウトしてこなければならない、頼りになるのは自分一人。 誰でも何でも、暖かく包み込める人間になれ、と言われて育った桝井。 まだ、あどけなさを残しつつも、どう自分の殻を破っていくか実はもがいていたりする姿や、友だち同士の距離感を捉える目が鋭いと思う 最近の中学生を見る限り、彼らよりかなり幼い気がするけれど。 長く中学校の教師をされていたこともあり、物語からもこの年頃の子ども達に対する愛情を感じる。 この話に出てくる、突如陸上部の顧問になってしまった美術教師の上原先生は、瀬尾さん自身がモデルなんじゃないだろうか? 今まで読んだ瀬尾さんの小説も良かったが、これはダントツに刺さりました。 実際の中学校生活は、こんな風にはいかないと思うけれど、それでも背中を押してくれる、希望をくれる一冊だと思う。 「大田」だけでなく、他の子のスピンオフもお願いしたい。 特に私は、「ジロー」が大のお気に入り。 以下、桝井の心情で印象に残ったフレーズ 小学校の時はいろんなことがそのまま楽しかった。 けれど、大きくなるにつれて、少しずつ楽しさの持つ意味が変わってきた。 今だって仲間と笑って遊んでいれば楽しい。 でも、もっと深い楽しさがあることも知っている。 無駄に思えることを積み上げて、ぶつかりあって、苦労して。 そうやって、しんどい思いをすればしただけ、あとで得られる楽しさの度合いは大きい。 2020. Posted by ブクログ 2020年05月21日 桝井が最上級生になる年,鬼のようだが,陸上部を強くしてくれた顧問の満田先生が異動になった。 代わりに顧問になったのは美術の上原先生。 陸上を何も知らない上原先生に愛想をつかす部員たち。 最悪の始まりだった。 中学校駅伝は,男子六人で18キロで襷をつなぐ。 陸上部で長距離をやっていて,駅伝を走れそう なのは部長の桝井と,小学校から一緒の設楽,二年の俊介のみ。 他の部活から選手をかき集めてチームを作らなくてはならない。 各区ごとに章立てされていて,その区の選手が主人公となるスタイルの小説。 陸上に打ち込む中学生たちの青春小説……とはいいつつも,それぞれ胸のうちには傷ついたり,負い目に感じていたり,秘めていたりするものがあり……。 登場人物それぞれに,中学生ならではの未熟な部分があって,何かしら抱えたものがあって,それでも陸上に打ち込んで,襷をつなぐ。 こういう群像劇,ものすごく好きです。 Posted by ブクログ 2020年03月01日 父親とケンカをしたことがあった。 小学校時代、見たいTV番組が重なっての主導権争いというやつだ。 自分の見たかったものが何だったかはすでに記憶にない。 でも父親が見たかったのが駅伝だったことははっきり覚えている。 『そんなの後からニュースで結果を見ればいいだけじゃないか』自身が発した言葉をよく覚えている。 『僕』『俺』『俺』『俺』『僕』『おれ』の6人が繋ぐ襷 たすき。 18kmを走る中学生の駅伝大会。 県大会出場を目指して、学校の伝統と名誉のために臨時編成されたチーム。 この作品では、そんな彼らの駅伝のスタートからゴールまでを、それぞれの過去の記憶を織り混ぜながら描いて行きます。 それに合わせて第一人称が区間毎に切り替わっていきますが、これが絶妙です。 同じシーンにも関わらず人が変わると見えている世界が変わっていく、その意味までもが変わっていく、同じものを見ているはずなのにその意味がこんなにも違っていたことに驚愕します。 人はほんの些細なことにも意味をもって行動していることが多いと思います。 他人から見ると何の意味もない行為が、その人にとってはとても大切なことがあります。 その本当の意味を知るのはあくまで本人だけ。 でもそれが伝わらない限り、他の人はそれぞれのロジックで片付けてしまう、これが誤解を生みます。 そして、行き着く果ては戦争にもなるという人間社会の怖いところでもあります。 臨時編成の駅伝チームの6人、すっかり調子を取り戻した設楽、他を寄せ付けないパワフルな走りを見せる大田、一本筋の通った根性のあるジロー、スマートさに磨きのかかった渡部、本番に向けて勢いを増すばかりの俊介、そして何故か調子の上がらない桝井が順番に描かれて行きます。 第一人称の切り替えに伴って、重なり合うように描かれる同じシーンの中にメンバーそれぞれの個性が活き活きと描き出される一方で、調子の上がらない謎が謎として残される桝井。 そんな謎は桝井が第一人称になる第六区で明かされます。 『陸上だって団体競技だという人もいるけど、走っている瞬間は一人だ。 快調に飛ばしていようが、苦しんでいようが、自分の区間を走るのは自分だけだ。 』、桝井に過去の苦い記憶が蘇ります。 スポーツは自分との戦い、団体競技としてみんなでやってきた道程を思えば思うほどに一人になった時の孤独感は辛いものです。 駅伝だけじゃない。 球技だって、ボールを持った瞬間は一人になるもの、この場面、この瞬間、最後は自分との戦いを勝ち抜かなくてはいけません。 でも一方で、『誰かのために何かするって、すげえパワー出るんだな』、たとえ最後に一人になったように見えても決して一人じゃない。 一人になった場面、瞬間を見守る多くの人たちがそこにいる、仲間がいる。 それを力に変える、力に変えていく、そこに結果がついてくる、それがスポーツ。 『今まで俺は何かをほしいと思ったことなどなかった。 でも、今は渇望している。 死ぬほどほしいものが、すぐ目の前にある。 つかみたい。 』という一途な気持ち。 それぞれの勝利への想いと、それを見守る仲間たちの存在、それらが繋がりあって、輪になってゴールへ向かって物語は進みます。 ネタバレという言葉があります。 結果を知ってしまったら興味が失われるということでしょうか。 TVの主導権争いはジャンケンによって私が勝ちましたが、父親は駅伝を録画しました。 そして結果をニュースで知ってしまった後に再生しているのを見て当時の私にはその行為が全く理解できませんでした。 結果がわかっているのに、ネタバレした後に何を見るのか?何が面白いのか?でも今なら少し分かります。 あの時、あの瞬間に父親が見たかったもの。 そして、襷 たすき は渡された 『僕は残っていた力の全てをこめて、足を前へと進ませた。 もう何も身体に残さなくていいのだ。 全てを前に進ませる力に変えればいいのだ。 』、こんな一途な『僕』『俺』『俺』『俺』『僕』『おれ』のひたむきで、力強くそしてまっすぐな物語。 そんな彼らのまさに青春をかけたこの物語に、まぶしくて、輝く光に溢れたかけがえのない時間を共有させていただきました。 いいなぁ、この作品。 Posted by ブクログ 2020年06月06日 表題を見て「あと少しもう少し」 だいたいわかるし、絵を見てマラソンというのもわかるし 読まなくてもいいなぁなんて思ってたが そこは瀬尾まいこにかかればこうなる。 やられた! 読書三昧、運動しない この自分、根性ものもなぁなんて そして中学生だしなぁ パスする?なんて。 ごめんなさい。 やはりいい 、構成 なんていっても優しいわ。 、 最後はジンときて涙。 走りたくなる「単純」走れないから。 始め全体の流れそしてそれぞれ 1区、2区、3区と4. 6区と彼等の思いが伝わる 自分の気持ちを、相手の気持ちを思いやり、どうしても入賞して一緒に走りたいという気持ち 素人の自分は何も知らなかった! やはり侮れない瀬尾まいこ! もっと素直になんて今だったらわかる この中に自分がいた。 環境ではなく構えた中学の時の自分がいた それは明かさない。 すぐ読んでしまえる。 読んでよかった。

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『あと少し、もう少し』(瀬尾まいこ)は吉祥女子中、品川女子学院中、鎌倉学園中他で出題されました!国語の入試問題の内容、あらすじを紹介します!

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信頼していた顧問の先生が異動になり、新しく顧問になったのは陸上のことも駅伝のこともわからないという未経験の先生。 引き締まっていた陸上部の雰囲気は一変し、それまで全員でやっていたグラウンド整備に出てくる部員の数は減ってしまいます。 それに加え、駅伝大会に出場するためのチームの人数もなかなか揃わないという、最悪の事態。 このままでは大会に出場することすら出来ないかもしれません。 そんな年に中学校生活最後の学年を迎えた陸上部の部長、桝井日向(ますいひなた)。 駅伝大会にかける熱い思いとは裏腹に、なかなか練習に集中できる環境は整いません。 今回は、中学生・高校生の読書感想文の本にもおすすめしたい、さんの著書『 』を紹介します。 スポンサーリンク 『あと少し、もう少し』のあらすじ 「そうそう、エントリー変更したんだ。 」 県の駅伝大会出場をかけた大事なブロック大会当日の朝、競技場に着いた市野中伝チームのみんなを前に、陸上部の顧問、上原先生は突然のエントリー変更を告げます。 部長の桝井をアンカーの6区に。 これが陸上部の顧問であり、監督でもある上原先生の出した結論でした。 今年に入ってから調子が悪く、記録も伸び悩んでいた桝井。 一番大事な場面で力の出ない桝井は、自分では最後の6区は務まらないと、以前にも先生に伝えていたはずでした。 大事なのは勝つこと。 苦労の末、やっとのことでメンバーを集めた桝井は、 このチームで県大会に行きたい。 県大会に出場し、少しでも長くチームのみんなと練習に打ち込みたい。 …と、そればかり考えてきました。 そのためには自分ではなく、記録の伸びている俊介を6区に持ってくるのが妥当だろう。 それなのに何故、上原先生はここまで自分をアンカーにしたがるのか? 陸上の経験はなく、ひょうひょうとしていて顧問としても頼りない上原先生でしたが、桝井をアンカーにすることだけは譲りません。 「桝井君さ、自分の深さ3センチのところで勝負してるんだよ。 だから、さわやかに見える。 それだけしか開放しないで、生きていけるわけないのにね」 もうすぐ本番を迎える大事な場面で、駅伝とは無関係な話をされていると感じる桝井。 上原先生が、ここで桝井に伝えたいことは何なのか? 上原先生の思いは、果たして桝井に伝わるのでしょうか? そして、市野中学は県大会に出場することが出来るのでしょうか? 主な登場人物 桝井日向(ますい ひなた) 全校生徒が150人ほどの市野中学に通う3年生。 陸上部の部長。 市野中学では1年生のときから駅伝を走ってきた。 3年生になり、今年最後の駅伝では上位に入り県大会へ出場したいと考えているが、体がこれまでのように思うように動かず、調子の悪さを感じている。 設楽亀吉(したら かめきち) 桝井と同じ小学校出身。 市野中学3年生。 小学校6年生のときの駅伝大会で、大会1か月前に出場人数が足りなくなったため、急きょ走ることになったが、その大会では賞をとり周りを驚かせた。 そのとき一緒に走った桝井に声をかけられ、市野中学陸上部に入部。 大田(おおた) 桝井・設楽と同じ小学校出身の市野中学3年生。 自分には出来そうにないと感じると、それが表に出る前に投げ出してしまう性格。 小学校のときの駅伝では桝井とともに選手に選ばれていたが、大会まで1カ月を切った頃、足を捻挫してしまう。 このとき周囲には本当のことを告げず、投げ出すような形で走るのをやめてしまった。 中学ではバスケ部からバレー部へと転部。 髪は金色に染め、学ランにはタバコの匂い。 その風貌もあり周囲からは恐れられている。 仲田真二郎 (なかた しんじろう) 市野中学のバスケ部部長の3年生。 生徒会の書記も務めていて、周りからはジローと呼ばれている。 「頼まれたら断るな」という母親の教えのもとに育ったため、小学生の頃から人にものを頼まれることが多い。 メンバーの人数が足りない市野中学の駅伝チームに断り切れず参加することになったが、以前から苦手に感じていた渡部も同じ駅伝チームにいるとわかり、動揺している。 渡部孝一(わたべ こういち) 市野中学部の3年生。 本当は世話好きな一面を持つが、人に踏み込まれるのを嫌い、祖母と2人暮らしという家庭環境についても学校では表に出さないようにしている。 桝井や俊介、上原先生に説得され、駅伝チームに参加することになった。 駅伝の練習に参加し、素直な性格の俊介と関わるうち、少しずつ心を開いていく。 俊介(しゅんすけ) 市野中学の2年生。 もともとはバスケ部に入部する予定だったが、親友に誘われ陸上部の見学に行ったところ、1学年上の桝井の走りに目を奪われた。 その後陸上部に入部し、2年生では唯一の駅伝チームメンバーとなった。 3年生になってから記録のなかなか伸びない桝井を支え、渡部を駅伝メンバーに勧誘する際には力となった。 上原先生(うえはらせんせい) 20代後半の女性の美術教師。 市野中学陸上部をこれまで率いていた体育教師の満田先生の異動に伴い、今年から陸上部の顧問となる。 陸上のことがわからないため、これまで満田先生の指導を受けてきた生徒の中には不満を漏らすものも。 駅伝についても同様だが、他の中学の先生に教えてもらいながら顧問として少しずつ成長している。 感想 自分のことは後回しに、チームのみんなのことをよく考えている桝井くん。 今年はじめて陸上部の顧問になった頼りない印象の上原先生よりも、一見するとしっかりしているように見えます。 チームのみんなも、そして顧問の上原先生もそんな桝井くんに助けられ、頼りにしていますが…。 自分自身が辛いときでさえ、それを隠し、表に出そうとしない桝井くんに、上原先生はちゃんと気づいていました。 そして彼だけでなく、大田くん、渡部くんなどそれぞれの生徒に対して上原先生が時折放つ、教師としての鋭い言葉。 これらの言葉は生徒のことをよく観ているからこそ発することの出来る言葉であり、だからこそ生徒にも先生の思いが伝わるのだと感じます。 性格も走りもバラバラの生徒たちが集まって結成された駅伝チームですが、練習を重ね、時間をともに過ごすうちに1つにまとまっていきます。 桝井くん1人の力でもなく、上原先生1人の力でもない。 市野中学の駅伝チームは、誰かの気持ちが折れそうになったとき、すかさず誰かが手を差し伸べる…自然にそういうチームになっていました。 先生や家族をはじめチームメートの仲間は、自分が思っている以上に自分のことを考えてくれているのではないか、理解してくれているのではないか。 自分は1人のようでも、決して1人ではない。 『あと少し、もう少し』は、読んでいて温かい気持ちになる小説です。 まとめ 今回は、さんおすすめの小説『あと少し、もう少し』を紹介しました。 登場人物1人1人に愛情を注ぎ、彼らを温かく見守っている…そんな印象のさんの小説。 生徒たちがお互いに刺激を受けながら成長していく様子が描かれており、中学生・高校生の読書感想文の本としてもぴったりです。 ゆったりと過ごす読書の時間にもぜひどうぞ。

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瀬尾まいこ『君が夏を走らせる』感想【出会いと別れが詰まったひと夏の大田くん物語】|【雑記ブログ】いちいちくらくら日記

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読書感想文の文字数が足りない! 読書感想文で指定される文字数って結構多いですよね。 小学生の場合、低学年で原稿用紙2枚(800字)、中学年~高学年で原稿用紙3枚(1200字)のことが多いですよね。 普段文章を書く機会もあまりないのに、この文字数の文をいきなり書く、というのはやっぱり大変です。 読書感想文は何割埋めればいいの? ところで、制限字数の何割書けばいいのでしょうか。 できれば少なく済ませたいところ・・・ですよね。 しかし、 字数制限のある宿題の場合、9割は埋めることが望ましいです。 つまり、800字の読書感想文の宿題なら720字以上、1200字の読書感想文なら1080字以上は書きましょう、ということです。 原稿用紙で考えると、800字の読書感想文なら最後の4行は空欄で出しても許される、1200字の読書感想文なら最後の6行は空欄でも大丈夫、ということですね。 (400字詰め原稿用紙の場合。 可能なら 限りなく制限字数ぴったりまで書くほうが見た目にも美しいと思います。 原稿用紙の制限いっぱいまで書くほうが、先生にも「感想文を書くのを頑張った!」とアピールできると思いますよ。 ただ、単に1文の語尾を「~た。 」ではなく「です。 」「ます。 」にして文字数稼ぎをする、あらすじをたくさん書いて文字数を増やす、などの方法では原稿用紙を完全に埋めるのは難しいです。 こちらの記事では粗筋をどのくらいの量に収めて、どのように書くべきなのかについてご紹介しています。 おすすめ! >> では制限字数にできるだけ近づけるために具体的にどんな内容を書いたらいいのか?4つの方法をご紹介しますね。 【例】 この本の表紙はたくさんのアフリカの人たちに囲まれてにっこり笑った日本人の写真である。 写真のほとんどを埋め尽くすアフリカの人、人、人。 みんなピースサインを作って楽しそうでもある。 白い歯を見せて笑っている人もいるのが印象的だった。 大村先生のことを知らなかった僕は、単純に「この写真はどういう状きょうなのだろう」、とこの本を手に取った。 (165字) 表紙について、かなり詳しく書いてみました。 例に挙げている本は2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智さんの半生を描いたノンフィクションです。 表紙は大村先生が生み出した薬によって助かったアフリカの人たちと先生が一緒に写った写真なのですが、そういった予備知識なしに見ると「この写真はどういう状況?」という風に思うんですよね。 こんな風に、本の中身をまだ知らなかったときに表紙を見た第一印象を書くといいかもしれません。 そして、もっと字数を稼ぐのであれば本を実際に読んで「この表紙は〇〇ということを表しているのだ、とよくわかりました」などと、 本を読んだからこそわかった、表紙の絵・写真が表す意味について書いてみるといいですよ。 事実を調べて書く これはノンフィクションの本の場合にやりやすい方法ですが、本に出てきた内容について、インターネットや本などで調べて書くという方法です。 本には直接は載っていない、けれどその本を誰かに紹介するとなったときに効果的な小話をはさみこむ、という感じでしょうか。 【例】 大村先生は「平成の野口英世」とも呼ばれる人であると、インターネットで調べて知りました。 野口英世が黄熱病に苦しむ多くの人を救ったように、大村先生もまた、オルセンカ症の恐怖と闘う年間3億人の人を救っているということです。 これがいったいどれほどの人数なのか、僕には大きすぎる数字でとてもイメージできませんが、世界の人々にとてつもなく役に立つ功績を残されたということはわかりました。 (186字) この例では2015年のノーベル賞を受賞された大村先生の話、ということで事実もとっても調べやすかったです。 まだまだ旬の話題であるため、インターネットや本を少し調べるだけでたくさんの情報がありました。 ノンフィクションではなく、フィクションの話の場合でも、「事実」として本に出てきた状況と自分の身の回りの状況とを比較して書くといいですよ。 印象的な部分を引用する 本文から特に印象的だと思った部分を引用する(書き写す)方法です。 引用をする、というのは本をそのまま写すことになるので、 必要最低限の範囲を選ぶようにし、さらに「」かぎかっこを使って引用した部分が他の部分としっかり区別できるように書きましょう。 また、引用した部分は本文と1文字も異なることのないように注意深く書き写すようにしてくださいね。 【例】 「教師たる資格は、自分自身が進歩していることである」 これは母親の日記をひそかに読んだ大村少年が感銘を受けた、日記に書かれていた内容です。 この言葉には僕もはっとさせられました。 大人になって、先生という人にものを教える立場になってもそれにおごることなく、常に学び続ける姿勢をとるべきである、という考え方がよくあらわされた言葉だからです。 常に進歩していようとするあり方こそが、生徒の前に立つ教師の資格だと言い切る母親の姿勢に、大村少年は深く影響を受けたに違いありません。 (235字) 引用というとずるい方法?のように思われがちですが、 大学の論文作成などでも当たり前に使用される方法です。 長い文をだらだらコピーして書くのではなく、必要最低限の部分をさらっと引用して書くことで、文全体が締まる効果もありますよ。 効果的に使ってみてください。 「もしも〇〇だったら」を書いて膨らませる 登場人物がもし〇〇な人だったら、という想像をしてみるのもいいですね。 読書感想文でもしもの話を書くのは、「私がもし主人公だったら」の立場が多いですが、これをもっと視点を変えて、「主人公のお母さんがもし「なんでも子供に教えてあげるべき」というような過保護な考え方であれば、主人公はこんなに世界で活躍する発明家にはならなかったと思います。 」などのように書くのも面白いのです。 主人公と深く関わりのある登場人物を他の人に置き換えてみて、その場合主人公にはどういった影響が出るのか?というところを考えて書くと面白いと思います。 歴史で有名な人などに置き換えてみるのもいいですね。 「もし豊臣秀吉のような策略家だったら・・・」、「もしもガンジーのような徹底した平和主義者であったなら・・・」などが例ですね。 読書感想文の文字数をカウントすれば素早く終わる! これまで読書感想文の字数が足りない時に文章を膨らませる方法を見てきましたが、 実際に書くときには、原稿用紙に書き出す前にパソコンで文章全体を書いてみる、という方法もおすすめですよ。 原稿用紙に書いていると前の方の文に後から付け足す、ということもしにくいですよね。 最後の方の文にとってつけたように長々とした文を書いて、ます目を埋める、ということになりがちです。 また、原稿用紙に書いては消し、書いては消しだと時間もかかるし原稿用紙が汚くなってしまいます。 パソコンのワードのソフトなどを使って、文字数をカウントするのでもいいですし、こういったにアクセスしてこれまで書いた文章を打ち込み、長さを確認しながら文章の加筆修正をすると早いです。 ただ、読書感想文の場合は、制限字数が「原稿用紙の書き方にのっとって書いた場合に使用される字数」とされていることが多いです。 文字数カウントで出た文字数よりも、実際の原稿用紙に埋めた方が文字数を消費するので、そこは注意が必要です。 大体文字数が足りそう!となれば原稿用紙に手書きで写しながら微調整してくださいね。

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