狭 心 症 英語。 心臓の病気について|狭心症・心筋梗塞・不整脈|医療法人松山ハートセンター よつば循環器科クリニック|愛媛県松山市

異型狭心症

狭 心 症 英語

分類 [ ] 発症の誘因による分類 [ ] 労作性狭心症(angina of effort) 体を動かした時に症状が出る狭心症。 階段を上がったり、急いで歩いた時などに自覚症状が出やすい。 安静時狭心症(angina at rest) 安静時に症状が出る狭心症。 運動やストレスなどに関わらずに起こる。 発症機序による分類 [ ] 器質性狭心症(organic angina) 冠動脈の狭窄による虚血。 微小血管狭心症(microvascular angina) 心臓内のの狭窄及び攣縮による虚血。 患者の男女比が大きく中でもの女性に多く見られる症状で女性の場合はにより血管拡張作用を持つが減少することにより引き起こされる。 になってようやく発見された。 (vasospastic angina) 冠動脈の(spasm)が原因の虚血。 異型狭心症(ariant angina) 冠攣縮性狭心症のうちで波が上昇している場合。 臨床経過による分類 [ ] 安定狭心症(stable angina) 最近3週間の症状や発作が安定化している狭心症。 不安定狭心症(unstable angina) 症状が最近3週間以内に発症した場合や発作が増悪している狭心症。 薬の効き方が悪くなった場合も含まれる。 心筋梗塞に移行しやすく注意が必要である。 近年では(Acute coronary syndrome)という概念がこれに近い。 原因 [ ] 一般的に狭心症はのになどによるという固まりができ、の通り道を狭くすることによって起こるもの。 誘因としては、、、、、などが考えられる。 冠攣縮型(異型)狭心症は、心臓の血管そのものが異常収縮をきたし、極度に狭くなってしまうために起こる。 微小血管狭心症は、心臓内の微小血管の狭窄および攣縮によって起こるもの。 誘因としては、などが考えられる。 症状 [ ] 狭心痛(締め付けられるような痛み、絞扼感や圧迫感)が主症状である。 痛みは前胸部が最も多いが他の部位にも生じる事がある(心窩部から、頸部や左肩へ向かうなど)。 発作は大体15分以内には消失する。 他に・、、、など。 症状を放置した場合、、などを引き起こす場合がある。 検査 [ ]• 一般的には発作時にST部の、上に向かい凸状の上昇または下降が見られる。 典型的な場合、貫壁性虚血ではST部の上昇が、非貫壁性ではST部の下降が見られる が、対側性変化(ミラーイメージ)やSTに変化がみられないこともある。 ホルター心電図 「」も参照 小型の心電図記録装置を24時間携帯し、検査を行う。 運動負荷心電図 労作性狭心症では運動負荷で心電図に変化がみられる。 心筋血流 人工的に作られた(RI)を使用する。 血流があるところでは信号が検出され、虚血部では信号が欠損する。 冠動脈狭窄があっても、血流が維持されているかどうかが判定できる。 使用されるのは、 201Tlや 99mTcである。 特定の施設でしか施行できない。 (coronary angiography:CAG) 検査でもあるが、引き続きを行うこともできる。 冠攣縮性狭心症では負荷試験ができるため、確定診断に有用である。 冠動脈造影 造影剤により冠動脈の形態を描出できる。 特異度が高く、スクリーニングにおける除外診断に有用と考えられている。 非定型的な狭心症疑いの患者を対象にしたランダム化対照試験を行い、最初に冠動脈CT検査を行うと、カテーテル冠動脈造影の施行が減る上、入院期間も短縮できると報告されている。 血液検査 、、、、、CKアイソザイム、、などはや不安定狭心症での鑑別に有用。 心筋壊死を伴わない場合いずれも上昇しないことが多い。 (PTX3) 炎症性蛋白であるが血管内皮で産生されており、血栓症と強い相関がある。 心筋梗塞へ移行しつつある不安定狭心症の診断に有用と考えられている。 など 治療 [ ]• 共通してなどのの投与が検討される。 やなどの危険因子のコントロールも重要である。 である、・などが投与される。 心負荷を軽減させるも用いられる。 予防 [ ] どの狭心症にも生活習慣の改善として、禁煙、バランスの良い食事をとること、ストレスを解消すること、適度な運動をすること、ぬるめの風呂に浸かることなどが挙げられる。 労作性狭心症 [ ]• 薬物療法• 硝酸薬(、等)• (冠動脈攣縮を伴わないものに限る)• (PTCA、PCI)、(CABG)など 異型狭心症 [ ] 異型狭心症(variant angina), (vasospastic angina; VSA)とも言う。 また、夜間や早朝、朝方などの安静時に発作が起こることが多いため、安静狭心症(angina inversa)とも呼ばれる。 日本人は欧米人に比べて多いとされている。 原因となる誘発因子として、心身の疲労・、、怒責、寒冷な環境、過換気、欠乏(更年期など)、などが挙げられる。 優位となったときに、冠動脈が攣縮・狭窄するために発生しやすく、副交感神経が優位となる早朝(4時~6時)にとりわけ発作が多い。 - 冠動脈造影CTで責任狭窄病変が認められない。 :体表面にを貼付し、24時間心電図を記録する。 発作があれば記録される。 (心エコー):心臓の大きさ、心筋の動き、弁の機能などを評価する。 異型狭心症では異常が認められない。 :で冠動脈を造影しながら負荷や負荷を行い、冠攣縮の誘発を確認する。 :上記カテーテル検査で、冠動脈の痙攣を誘発する薬剤を直接冠動脈に注入し、症状、心電図変化、血管造影所見から診断する。 薬物療法• 器質的狭窄病変が見られないことが多く、原則として薬物治療となる。 :発作時頓服薬としてしばしば処方される。 また、持続製剤や貼付製剤は発作予防に使用される。 (calcium channel blocker):RカプセルやCR、などのカルシウム拮抗薬が処方される。 同じカルシウム拮抗薬のは血中半減期が長い反面、有効血中濃度到達まで1週間程度要し注意が必要である。 (Statin):本来、高コレステロール血症の治療薬であるが、継続投与(半年程度)することで冠スパズム予防に有効との報告がある。 カルシウム拮抗薬との併用されることがある。 Myron Prinzmetal と により1958年に新しい狭心症の概念として症例報告された。 労作性狭心症の反対で安静時に胸痛・ST上昇が出現するため、「angina pectoris inversa」と当初命名していた。 後に「variant form of angina pectoris」とされた。 微小血管狭心症 [ ] (びしょうけっかんきょうしんしょう microvascular angina)• 薬物療法• (calcium channel blocker)などで行う。 脚注 [ ] []• 天野恵子. Yakult Co. ,Ltd.. 2016年1月15日閲覧。 (AHA分類、1975年)• 小菅雅美, 心筋虚血によるST,T波の変化とその特徴, レジデント, 2014;7 3 40• Hamon, Michele, et al. 2007. Radiology 245 3 : 720-731. 山科章ら 2009. PDF. Circ J 73 Suppl III : 1040-1043. 2016年1月15日閲覧。. Dewey M, et al. Evaluation of computed tomography in patients with atypical angina or chest pain clinically referred for invasive coronary angiography: randomised controlled trial. BMJ 2016;355:i5441• 小川久雄ら 2008. PDF. Circulation journal: official journal of the Japanese Circulation Society 72: 1195-1252. 2016年1月15日閲覧。. Pristipino, Christian, et al. 2000. Circulation 101 10 : 1102-1108. 泰江弘文, 山科章「 」 『心臓』第37巻第11号、2005年、 955-966頁、 2016年1月15日閲覧。 Wada T. Basic and Advanced Visual Cardiology: Illustrated case report multi-media approach. Prinzmetal M, et al. Angina pectoris. A variant form of angina pectoris. Am J Med 27:375-388, 1959 参考文献 [ ]• 冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• での解説• 循環器内科での解説•

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[34] 心筋梗塞、狭心症-その予防と治療

狭 心 症 英語

大動脈弁狭窄症とはどんな病気? 大動脈弁狭窄症とは、心臓の弁のひとつである大動脈弁がきちんと開かなくなる病気です。 心臓には、三尖[さんせん]弁、肺動脈弁、僧帽[そうぼう]弁、大動脈弁の4つの弁があります。 そのひとつの大動脈弁は、左心室(左室)と大動脈の間にあって、肺で酸素が豊富に取り込まれた血液(動脈血)を、左室から大動脈経由で全身に送り出す際の関門の役割を果たしています (図1)。 図1 大動脈弁は心臓の収縮期に開いて、左室から大動脈に血液を送り出し、拡張期には閉じて、左心房(左房)から僧帽弁を通して送り込まれる血液が、左室に満たされるのを助けます (図2)。 図2 ところが、なんらかの原因で大動脈弁が損なわれ、動きが悪くなって、収縮期にきちんと開かなくなると、弁口が狭まって(狭窄して)、左室から大動脈に血液が送り出しにくくなります (図3)。 その結果、左室に大きな負担がかかるようになり、進行すると心不全(心臓のポンプ機能の低下)を引き起こします。 これが大動脈弁狭窄症です。 英語ではaortic stenosisと言います(略してASと呼ぶことがあります)。 図3 大動脈弁はどのように狭窄するのか 大動脈弁が狭窄するのは、弁が硬くなったり、くっついたりするからです。 大動脈弁の弁尖(扉の役割を果たしている半月形の膜)や交連部(弁尖と弁尖の境目の部分)に、そうした異常が生じます。 弁尖は、石灰化(カルシウムなどが沈着し弾力性や柔軟性を失った状態)したり肥厚したりすると、硬くなります。 交連部で、隣り合った弁尖がくっついてしまう(癒合してしまう)こともあります。 そうなると、弁口面積が狭くなってしまうのです (図4)。 図4 原因 大動脈弁狭窄症を引き起こす原因には、先天的な(生まれつきの)もの、動脈硬化によるもの、リウマチ熱の後遺症などがあります。 先天的なものの代表は、二尖[にせん]弁です。 大動脈弁の弁尖は本来3枚あるのですが、生まれつきこれが2枚しかない人がいます (図5)。 弁尖が2枚しかないと、狭窄しやすくなります。 比較的若い年齢層で見られます。 図5 高血圧や糖尿病、高脂血症などを抱えていると動脈硬化が進みがちですが、大動脈弁でも動脈硬化は起こり、そうなると弁尖は石灰化します。 多くの高齢者に、加齢によって硬化・石灰化した大動脈弁狭窄症が見られます。 リウマチ熱というのは、溶血性連鎖球菌(溶連菌)による咽頭炎が引き起こす全身性の自己免疫疾患です。 発熱や関節炎だけでなく、心筋(心臓の筋肉)の組織も侵し、弁にも炎症を起こします。 ほとんどは小児期にかかるのですが、成人してから、その後遺症として大動脈弁狭窄症が出現することがあります。 交連部の癒合が特徴です。 近年は、抗菌薬の普及や衛生環境の向上もあって、リウマチ性の動脈弁狭窄症は減少しています。 一方で、高齢化に伴う石灰化性の大動脈弁狭窄症が増えてきています。 症状 大動脈弁狭窄症になっても、しばらくはほとんど症状が出ません。 大動脈弁狭窄症を起こすと、血液が左室から大動脈に流れにくくなるため、左室に大きな負荷がかかり、左室の心筋が分厚くなります(これを「心筋の肥大」と言います) (図6)。 しかし、ポンプ機能を維持しようとする代償機構が働くので、症状としては現われてこないのです。 図6 それでも、やがては代償機構が働くのにも限界がきて、左室の壁が拡大し、収縮力が弱まって心臓の機能が低下するようになります。 こうなってから出現する主な症状は、失神、狭心痛(胸の痛み)、呼吸困難です(これらがすべて現われるわけではありません)。 失神 失神が起こるのは、血流が低下するからです。 大動脈弁狭窄症が進行すると、ポンプ機能が低下して、左室から大動脈に送り出される血液の量が減ります。 そうなると、階段や坂道を上ったり、ちょっとした荷物を持ったりしたときでも、末梢血管が拡張して血圧が下がり、脳の血流も低下して、めまいや失神が引き起こされるのです。 狭心痛(胸の痛み) 狭心痛が起こるのは、心筋に充分な血液が行かなくなるからです。 左室が肥大すると、心筋での酸素の需要が増えます。 しかし、大動脈弁狭窄症で血流が低下していると、冠[かん]動脈(心臓の表面を走っている、心筋に酸素や栄養を送る血管)の血流も低下します。 そのため、心筋への酸素の補給が間に合わなくなり、狭心痛が起こるのです(狭心痛が起こる状態を狭心症と言います)。 呼吸困難 呼吸困難が起こるのは、左[さ]心不全を起こしているからです。 心不全は、心臓のポンプ機能が低下した状態です。 主に左心系(左室・左房の総称)が原因となって引き起こされる心不全を、左心不全と言います。 左心不全を起こすと、血液が左心系に滞留するようになります。 そうなると、血流の上流である肺にも影響が及んで、肺に血が溜まったり(肺うっ血)、水が溜まったり(肺水腫)します。 その結果、肺での二酸化炭素と酸素の交換が効率よく行なわれなくなり、肺も膨らみにくくなって、呼吸困難が生じるのです。 また、下肢などにむくみも出たり、運動中に疲労感や息切れを起こしたりします。 突然死を招くことも 大動脈弁狭窄症の特徴のひとつに、突然死があります。 大動脈弁狭窄症が進行し、失神、狭心痛、呼吸困難などの症状が出現するようになると、突然死の危険性が高まります。 重篤な症状が出ている場合、症状を自覚してから2~3年で突然死するケースがよく見られます。 合併症について 大動脈弁狭窄症では、まれに感染性心内膜炎を合併することがあります。 感染性心内膜炎とは、血液が大動脈に送り出される際に通過障害により生じた血流のジェット(乱流)が、大動脈弁を傷つけ、その傷に血液中の細菌が感染し炎症を起こしたものです。 弁が破壊されるだけでなく、細菌の塊が動脈を塞いだり、脳梗塞を引き起こしたりもします。 大動脈弁狭窄症の人が、歯科や耳鼻科の治療、内視鏡手術など、細菌が血液に混入する可能性のある処置をするときには、あらかじめ抗生物質を服用し、感染性心内膜炎が発症しないようにする必要があります。 0 3. 0-4. 5 1. 0-1. 0 (日本循環器学会 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン[2007年改訂版]より抜粋) 大動脈弁狭窄症は長年無症状で経過します。 しかし弁の狭窄は進行することはあっても改善することはありません。 一旦、心不全などの重篤な症状が出た場合、突然死などで死亡されるまでの期間は短く、2-3年以内に多くの方がなくなるといわれております。 弁口面積 弁口面積とは、心臓の収縮期に大動脈弁が開いている面積(血液の出口の広さ)で、心エコー検査で測定します。 正常な大動脈弁の弁口面積は3. 0~4. 0㎠と言われているのですが、大動脈弁狭窄症が軽度の人ではこれが1. 5㎠以上、中等度では1. 0~1. 5㎠、高度(重症)となると1. 0㎠以下にまで狭くなってしまいます。 最高血流速度 最高血流速度とは、収縮期に大動脈弁を流れる血液の最高速度で、心エコー検査のひとつであるドプラ法で測定します。 軽度であれば1秒間に3. 0mの速度、中等度であれば3. 0~4. 0mの速度、高度になると4. 0mを超える高速になります。 収縮期平均圧較差 収縮期平均圧較差とは、収縮期における左室と大動脈との間の圧力の差で、大動脈と左室にカテーテル(細い管)を入れる心カテーテル検査や、連続ドプラ法で測定します。 軽度であれば25mmHg以下、中等度であれば25~40mmHg、高度になると40mmHg以上で、ときには100mmHgを超える人もいます。 診断・検査 大動脈弁狭窄症の診断・検査には、聴診、心電図、胸部エックス線検査、心エコー(超音波)検査、心カテーテル検査などが用いられます。 聴診 聴診器を当てると、収縮期駆出性雑音という特有の心雑音が聞き取れます。 血液が大動脈に送り出される(駆出される)収縮期に、通過障害により血流のジェット(乱流)が生じることが原因です。 音は、だんだん大きくなったあと次第に小さくなります。 狭窄が進めば進むほど音が大きくなります。 心電図 心臓から出る電気信号をグラフ化する検査で、左室の肥大の程度、左脚ブロック(拍動を命ずる電気信号が左室に伝わっていない状態)の有無などが分かります。 胸部エックス線検査 エックス線を当てて心臓の内部を探る検査です。 大動脈弁狭窄症を起こしてからしばらくは、左室は、肥大はするものの代償機構が働いて拡大しませんが、代償機序が破綻すると、拡大するようになります。 この検査では、その左室の拡大や上行大動脈の拡大などが観察できます。 心エコー検査 人間の耳には聞こえない超音波(エコー)を用いて心臓の内部を探る検査で、断層心エコー法、経食道エコー法、ドプラ法などがあります。 重症度を測る指標の弁口面積は、この心エコー検査で求めます。 そして、左心室の機能を検査する上で最も良い方法です。 大動脈弁狭窄症の重症度が中等症以下であれば、定期的な心エコー検査と感染性心内膜炎の予防で十分です。 しかし、狭窄は徐々に進行していくため注意してください。 半年から1年ごとの定期的な心エコー検査で経過観察が必要となります。 断層心エコー法は、心臓の断層を連続撮影するものです。 この検査で弁尖の石灰化や肥大、可動性の程度、左室の肥大の様子など、さまざまな情報を読み取ります。 経食道エコー検査は、断層心エコー法では不十分な情報しか得られないときに用いられる検査で、超音波プローベ(探触子)を食道に飲み込んで行ないます。 断層心エコー法が胸壁を隔てた検査であるのに対し、こちらはより近い心臓の裏側から探る検査なので、断層心エコー法よりも詳しい情報が得られるのです。 ドプラ法は、心臓内の血流の速度と方向を測定する検査で、重症度を測る指標の最高血流速度は、この検査で求められます。 また、連続波ドプラ法を用いると、収縮期平均圧較差をベルヌーイの式によって簡易的に求めることができます。 心臓カテーテル検査 大動脈経由で左心室まで挿入したカテーテルを、左室から大動脈に引き抜くことで左室と大動脈の圧力の差を計測する検査です。 重症度を測る指標の収縮期平均圧較差は、この検査で求められますが、近年は、心エコー検査の進展であまり行なわれなくなりました。 しかし、大動脈弁狭窄症にもかかわらず症状が出ない人では、負荷試験が行なわれることがあります。 試験中に狭心症、息切れ、失神が起こる人は、治療が必要と判断されます。 治療・手術方法 大動脈弁狭窄症の治療には、内科治療と外科治療があります。 内科治療では薬物による治療を行ない、外科治療では手術を行ないます。 大動脈弁狭窄症の内科治療 大動脈弁狭窄症が軽度であれば、内科治療で全身状態を管理し、経過観察を行ないます。 しかし、長期的に見て有効な内科治療がないのが現実です。 弁の狭窄は薬では治りません。 ただし、手術のできない患者さんの症状コントロールには、内科治療が必須です。 なお、心不全を起こしている大動脈弁狭窄症の患者さんには、原則として利尿薬は用いません。 通常、心不全のコントロールには、血液の量を減らし血圧を下げる目的で利尿薬が使われるのですが、大動脈弁狭窄症では、そうすると起立性低血圧(急に立ち上がったときに血圧が下がり、ふらつきやめまいを起こす)を引き起こす危険性があるからです。 利尿薬で水分を排出し血液の量を減らすと、左心室から送り出す血液量も減ってしまうのです。 大動脈弁狭窄症のカテーテル治療 大動脈弁狭窄症の治療法のひとつとして、最近、経カテーテル大動脈弁移植(あるいは留置)術(タビ:TAVI=Transcatheter Aortic Valve Implantation)が行なわれるようになってきました。 経カテーテル大動脈弁置換術(タバ:TAVR=Transcatheter Aortic Valve Replacement)と言うこともあります。 胸をメスで切り開かず、心臓も止めずにカテーテルで弁の狭窄が改善できるので、体に優しい治療法として注目を浴びています。 TAVIとは、以下のような治療法です。 まず、折り畳まれたバルーン(風船)と生体弁が装着されたカテーテルを、太腿の付け根などから動脈に挿入し、大動脈弁の場所まで持って行きます。 ここで、まずバルーンを膨らませ、次いで生体弁を膨らませて留置します。 こうすると、留置された生体弁が、狭窄している自己弁に代わって正常な弁機能を果たします (図7)。 図7 低侵襲(体を傷つけにくい)という点では有効な治療法のひとつと言えますが、弱点があります。 それは、カテーテルで置き換える弁が外科的に埋める弁よりも長持ちしないということです。 したがって、メリットがあるのは、外科手術に耐えがたい超高齢者や、さまざまな理由で外科手術が困難な患者さんに限られます。 特に若い患者さんには、TAVIではなく、しっかりとした外科手術で弁を置き換えることをお勧めします。 大動脈弁狭窄症の外科治療 大動脈弁狭窄症の外科治療には、損なわれた弁を人工弁に置き換える弁置換術と、自分自身の弁を修復する弁形成術があります。 図8 図9 機械弁の長所は半永久的な寿命があること、短所は弁の周辺で血液が凝固しやすいことです。 この短所があるために、機械弁に置き換えたあとは、血液を凝固させないよう、抗凝固剤(ワーファリンなど)を一生飲み続けることになります。 生体弁の長所はそうした血液凝固の心配がないこと(ただし、手術後3~6か月くらいは抗凝固剤を服用する必要があります)、短所は機械弁ほど長持ちしないことです。 一般に寿命は15年から20年程度です。 若い人だと10年以下で石灰化などを起こし劣化します。 劣化したときには再手術が必要になるので、若い人には生体弁は勧められません。 したがって、手術にはスピードと正確さが求められます。 弁置換術における心停止時間の全国平均は約97分ですが(日本胸部外科学会のデータによる)、ニューハート・ワタナベ国際病院では、人工弁の縫合技術を見直して、心停止時間を30~50分に大幅短縮しました。 また、心臓を停止する液の組成・投与法を改善し、安全に心停止下の手術が行なえるようにしました。 ニューハート・ワタナベ国際病院では、大動脈弁置換術の手術は、皮膚を切ってから閉じるまで大体2時間で終了します。 小切開手術とは、胸を大きく切り開かず、肋骨の下を6~8センチほど切り開いて行なう手術です (図10)。 これを用いると、出血が少なく、手術後の回復も早いなど、患者さんの体の負担が大幅に改善されるだけでなく、入院期間も短縮され、手術の傷も目立ちません。 MICSの和訳は「低侵襲(体を傷つけることの少ない)心臓手術」です。 図11 自己心膜を切り取り、特殊な保護液で固定したあとに新たな弁尖を作成し、それを大動脈弁の位置に縫い付けるやり方なので、形成術というよりは、作成術と言ったほうがいいかもしれません。 東邦大学医療センター大橋病院の尾崎重之教授が考案したもので、新しい技術なので長期にわたる耐久性は不明ですが、尾崎教授は、弁は10年の経過観察で90%近い患者さんで再手術することなく機能している、と報告しています。 生体弁よりも弁が大きく開放し、生体弁と同等以上の成績が期待されています。 また、弁置換術と違い、血液を固まりにくくする薬(抗凝固剤)を服用する必要がないことも、この手術法の長所と言えます。 手術時間は、自己心膜を採取する必要から胸を大きく切り開かねばならず、3時間から3時間半です。 ただし、自己心膜を使う大動脈弁形成術は、弁置換術より難しく、執刀医によって技術力に大きな開きがあります。 そのため、この手術を行なっている病院は、まだそれほど多くはありません。 したがって、この手術を希望される方は、信頼するに足る外科医を慎重に選ばれるほうがいいでしょう。 子供の大動脈弁狭窄症手術 子供も大動脈弁狭窄症を発症することがあります。 先天性の大動脈二尖弁は、生まれてくる子供の2%前後に出現すると言われており、小児期に大動脈弁狭窄症を発症するのはその一部です。 重症例では、新生児期・胎児期から重症心不全が現われます。 ただ、心臓病を持って生まれてくる子供の多くは、成長と共に自然治癒したり、定期的な通院で経過を観察しつつ成人し、自立した生活を送れるようになったりします。 女性の約9割は妊娠・出産も可能になります。 不幸にして発症した場合は手術となりますが、その場合には注意すべき点があります。 それは、子供は成長するということです。 成長して体が大きくなっても、その影響を弱めるよう、極力自己弁を温存したり、大きめの人工弁を使ったりといった、さまざまな工夫が求められます。 やむをえず小さな、あるいは劣化する人工弁を使用した場合は、成長後、再手術が必要になることがあります。 小児ならではの難点や、小児に特有の手術法もあり、大動脈弁狭窄症のお子さんを抱えた方は、小児の心臓病を専門とする医師に相談するのがいいでしょう。 高齢者の大動脈弁狭窄症手術 70代、80代という高齢の大動脈弁狭窄症患者が増加しています。 高齢者の手術については、身体活動度、精神状態、一般的なQOL(生活の質)、手術のリスクと術後の予後などを慎重に考慮する必要があります。 年齢と実際の身体状況が一致しないときは、身体状況を重視すべきでしょう。 術後の入院生活で下肢の筋肉が萎縮し、寝たきりになるケースも珍しくありません。

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頸部頸動脈狭窄症 (けいぶけいどうみゃくきょうさくしょう)

狭 心 症 英語

大動脈弓部末端のにを生じる異常で,狭窄のがの前かうしろかで管前型と管後型に分れる。 ,心室中隔欠損症など,他の先天性心疾患を伴うことが多い。 合併症のない患者では,のがの血圧より高く,左心室を示す。 症状は,,,,下肢のなどで,多くの場合,30歳を過ぎてから現れる。 したがって,小児期から 20歳代までに狭窄部を拡大する手術を行うことが望ましい。 合併症のある患者では,高血圧はなく,右心室の肥大と肺血流量の増加が認められ,乳児期にうっ血性心不全,肺高血圧を呈する。 不良で,早期の手術治療が必要である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について の解説 動脈の本幹である大動脈の一部が細くなる病気です。 原因は先天性のものと後天性のものとがあり、後天性の大部分は大動脈炎症候群(だいどうみゃくえんしょうこうぐん)(「」)によるものです。 先天性の縮窄は、そのおこる部位がいつも決まっており、左鎖骨下動脈(さこつかどうみゃく)が分枝(ぶんし)する短い範囲に、細くなる部分がおこります。 ここでは、大動脈の壁の一部が折れ曲がって内腔(ないくう)に突出し、内腔が狭くなっています。 大動脈炎症候群は、大動脈のどの場所にもおこり、細くなる部分の場所や範囲もまちまちです。 このため、先天性の縮窄に対し、異型大動脈縮窄症(いけいだいどうみゃくしゅくさくしょう)ともいわれます。 いずれにしても、大動脈が途中で細くなって血流が障害されるため、その部位の手前(心臓側)の上半身はとなり、部位の後ろのでは血圧が正常か低下し、手足の間に血圧差がみられることになります。 また、細くなった血管部位を外から聴診するとが聴こえます。 通常、大動脈の枝(内胸動脈(ないきょうどうみゃく))が発達して細くなった血管の前後をバイパスし(迂回路(うかいろ)をつくり)、血流を補っています。 上半身だけの高血圧といっても、ふつうの高血圧と同様、心臓に負担をかけることにかわりはなく、脳出血(のうしゅっけつ)をおこすこともあります。 そのため、強い縮窄がある場合は、血行再建術(けっこうさいけんじゅつ)を行ないます。 下半身の低血圧は、あまり症状がありませんが、高度になると下肢(かし)の倦怠感(けんたいかん)が歩行時にみられます。 血行再建術を行なえば症状はなくなります。 出典 家庭医学館について の解説 大動脈峡部すなわち動脈管付着部付近で大動脈が先天的に狭くなっている疾患で、二次的に狭窄した大動脈狭窄とは区別される。 男子には女子の2倍以上多くみられ、大動脈弁閉鎖不全と合併していることもある。 重症の場合は生後1年以内に死亡するが、比較的軽症なものは自覚症状に乏しく、定期検診などでの雑音や腕の脈が触れにくいこと、また上肢と下肢の血圧の差を指摘され発見されることが多く、予後はそれほど悪くない。 上半身の血圧は高く下半身の血圧は低いことが多いので、自覚症状としては頭痛や歩行時の下肢の冷感などがあげられる。 診断をはっきりさせるためには、左心カテーテル法によって狭窄部位上下での血圧の差を確認し、大動脈造影法で狭窄部位を診断する必要がある。 放置すると、上半身の高血圧のため脳出血、解離性大動脈瘤 りゅう 、心不全などで40歳ころまでに死亡する危険が大きく、10歳代に手術するのが望ましい。 Pediatrics, 65 Suppl : 376-461, 1980. Rose V, Izukawa T, et al: Syndromes of asplenia and polysplenia: A review of cardiac and non-cardiac malformations in 60 cases with special reference to diagnosis and prognosis. Br Heart J, 37: 840-852, 1975. Ryan AK, Blumberg B, et al: Pitx2 determines left-right asymmetry of internal organs in vertebrates. Nature, 394: 545-551, 1998. 7)~10)全体Mitchell ME, Sander TL, et al: The Molecular Basis of Congenital Heart Disease. Semin Thorac Cardiovasc Surg, 19: 228-237, 2007. Arrhythmias late after repair of tetralogy of fallot: a Japanese Multicenter Study. Circ J, 68: 126-130, 2004. Ohuchi H, Kagisaki K, et al: Impact of the evolution of the Fontan operation on early and late mortality: a single-center experience of 405 patients over 3 decades. Ann Thorac Surg, 92: 1457-1466, 2011. Shiina Y, Toyoda T, et al: Prevalence of adult patients with congenital heart disease in Japan. Int J Cardiol, 146: 13-16, 2011. 出典 内科学 第10版 内科学 第10版について 世界大百科事典 内の大動脈縮窄症 の言及.

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