サンチ マンタ リスム 意味。 サンチマンタリスム: E.S.国語塾

羅生門

サンチ マンタ リスム 意味

羅生門 羅生門 2017 芥川龍之介 ある日の暮方、一人の下人が羅生門の下で雨止みを待っていた。 羅生門は、京都のメインストリートの朱雀大路にある以上賑わっているはずである。 しかし、この二、三年、京都では災いが連続し、仏具を薪にしているという神も仏もない状態である。 当然、羅生門は見向きもされず、狐狸や盗人が住むだけでなく、死人まで捨てられる始末である。 夕焼け空にからすが黒々と飛んでいる様子は不吉なものを感じさせる。 今日は雨が降っているのでからすはいないが、糞の白い跡が点々と残っている。 そこに下人は座っている。 右の頬に大きなにきびがあるので若者だとわかる。 主人から四、五日前にリストラされ、雨がやんでも帰る所がない。 「雨やみを待っていた」というより、「行き所がなくて、途方に暮れていた」のである。 明日の暮らしという、どうにもならないことを、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。 選んでいれば、飢え死にをする。 選ばないとすれば、盗人になるしかない。 しかし、その勇気が出ない。 そこで、雨風を防げる、盗人などの人目にかかる恐れのない、一晩寝られそうな所として、死人しかいないはずの羅生門に登る。 しかし、羅生門の上では誰かが火を灯している。 この雨の夜に、この羅生門の上で火をともしているという不合理な理由から、ただの者ではないと警戒する。 下人は死骸にの中にうずくまっている老婆を見る。 ある強い感情、六分の恐怖と四分の好奇心で息をするのも忘れてしまう。 怖いけれども見たいという心理である。 老婆は未知の存在であり、力関係は老婆の方が大きく勝っている。 しかし、観察していると老婆が死人の髪の毛を抜くに従って、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜いているという不合理な理由から、恐怖が消え、老婆に対する激しい憎悪、というよりもあらゆる悪に対する反感が強くなる。 若者の発想は飛躍しやすいものである。 この時の下人なら、飢え死にを選んでいただろう。 力関係は対等になる。 正義感に燃えた下人は老婆を捕まえると、老婆の生死を自分の意志が支配していると意識し、憎悪の心は冷め、安らかな得意と満足を覚える。 正義感は変形する。 ここで下人と老婆の力関係は逆転する。 しかし、もっと極悪非道な答えを期待し、それによってますます英雄になろうとしていた下人は、老婆の答えを聞いて、平凡なのに失望し、前の憎悪と冷やかな侮蔑が心の中に入ってくる。 正義感は吹っ飛び、自分の夢を壊したことへの憎悪と相手を見下す気持ちになっている。 力関係は完全に下人が優位になっている。 恐怖、憎悪、正義感、満足、侮蔑と下人の心理は激しく変化する。 しかし、老婆も負けていない。 せねば飢え死にをするから仕方がないならば、相手の悪を許すことによって自分の悪も許されるという、開き直ったエゴイズムの論理を述べ立てる。 老婆は勝ったと思ったかもしれない。 ところが、下人はその老婆の論理を逆手にとる。 老婆が女の悪事を許して悪事を正当化できるなら、自分も老婆を許せば悪事を正当化できると考える。 羅生門の下で出なかった勇気の根拠を見いだす。 下人は盗人になるという勇気を得て老婆の着物を引はぎする。 極限状況に追い込まれながらも、理想的な正義感に燃えていた下人が、老婆の論理で現実的な悪を選択をする。 そして、盗人になって京の町へ走り去る下人を作者は突き放して、話は終わる。 表現面に注目すれば、a 洛中のさびれ方、b 羅生門の荒廃ぶり、c 「蟋蟀」やd 「にきび」の使い方、e 動物を使った比喩、f 色彩の対比、g 「雨は、羅生門をつつんで、遠くから、ざあっという音を集めてくる」の聴覚的表現、h 「門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている」の視点の違いなどが考えられる。 導入 1【指】形式段落番号を打たせる。 ・1〜36 2【指】教師が全文を音読しながら、形式段落と意味段落を指示する。 3【指】感想文を書かせる。 ・200字 ・このあと下人はどうするか、その理由。 ・疑問や授業で考えたいこと。 第一段落(1ある日の〜4雨の降るのを眺めていた) 1.【指】漢字の意味を確認する。 11 雨やみ 22 丹塗り 3 剥げた 4 朱雀大路 5 市女笠 6 烏帽子 37 飢饉 8 災い 9 砕いて 10 薪 10 顧みる 12 狐狸 413 頬 2.次の語句の意味を調べなさい。 31 日の目(日光。 日差し。 2 足踏みをしない(立ち入らない。 3【指】1〜4をペアリーディングする。 4.冒頭の二文について(1) 121 【L1】冒頭の二文から、「いつ、誰が、どこで、何を」したか。 ・いつ=ある日の暮方 どこで=羅生門の下 誰が=一人の下人 何を=雨やみを待っていた 【説】冒頭の一文で状況設定が書かれている。 短編小説の定石。 5.時間について(2) 22 【L2】時代とは季節は。 また、季節の根拠は。 ・平安時代の末期。 ・秋 ・きりぎりす 3 【L2】「きりぎりす」が登場する効果は。 ・季節を考えさせる。 ・色彩をイメージさせる。 ・丹塗りの柱とのコントラスト。 ・孤独感を強調する。 ・下人以外の唯一の生物。 【ネ】「きりぎりす」を調べる。 ・黄緑色 ・夏から秋。 9月ごろ。 【ネ】古語辞典で調べる。 ・平安時代のキリギリスはコオロギのことである。 【ネ】「こおろぎ」を調べる。 ・焦茶色 ・秋から冬。 11月ごろ。 【説】丹塗りの剥げた柱との色彩について考える。 ・キリギリスなら、鮮やかな対比。 ・コオロギなら、同系色。 【説】8段落に「火桶のほしい寒さである」とある。 ・冬に近いので晩秋のコオロギ。 6.場所について(2〜4) 4 【L1】羅生門の位置と様子は。 ・朱雀大路の南端。 ・平安京を南北に貫く中央道路。 ・メインストリート。 今の河原町とか、四条通りとか。 ・人通りが多いはず。 【ネ】京都の通り名を調べる ・丸(太町)竹(屋町)夷(川)二(条)押(小路)御池 姉(小路)三(条)六角蛸(薬師)錦(小路)四(条)綾(小路)仏(光寺)高(辻)松(原)万 (寿寺)五条 雪駄(屋町=楊梅通)ちゃらちゃら(鍵屋町)魚の棚(=六 条)花屋(町)正面 北(小路)七条 七条こえれば八(条)九条 十条 東寺でとどめ さす ・寺(町)御幸(町)麩屋(町)富(小路)柳(馬場)堺(町)高(倉)間 (町)東(洞院)車屋町 烏(丸)両替(町)室(町)衣(棚)新町 釜座 西(洞院)小川 油(小路)醒井で堀川の水 葭屋(町)猪(熊)黒(門)大宮へ松(屋町)日暮に智恵光院 浄福(寺)千本さては西陣 ・この男の他に誰もいない 235 【L2】なぜ羅生門には誰もいないのか。 ・地震や辻風や火事や飢饉などの災害が続いて荒れ果てていた。 ・狐狸や盗人が棲みつき、死人まで捨てるようになった。 ・日の目が見えなくなると、気味を悪がって足踏みをしなくなる。 【ネ】荒れ果てた羅生門を見る。 46 【L3】からすの効果は。 ・夕焼けの「赤」,鴉の「黒」の対比。 ・不気味さを表現している。 【説】他の色彩の対比について ・鴉の糞の「白」、長い草の「緑」、下人の着物の「紺」。 6.人物について(5) 【説】下人を調べる。 ・金銭で売買される奴隷。 ・農耕、雑役、軍役等に駆使された。 ・支配されるままで、主体性がない。 7 【L2】下人の年齢と服装は。 ・若い。 十五〜十八才。 ・にきびがある。 ・洗い晒しの紺の襖を着ている。 【説】下人の名前について説明する。 ・名前がない。 ・下書きメモでは、「交野五郎」「交野平六」となっていたが、「一人の男」「一人の侍」を経て、「一人の下人」になる。 7.小説の設定について 1〜48 【L3】「夕暮れ・平安時代後期・季節、羅生門、下人」の共通点は。 ・境目。 ・昼と夜・平安と鎌倉・秋と冬、洛中と洛外、子どもと大人。 第一段落(1〜4) いつ だれが どこで 何を ・ある日の暮れ方のことである。 一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 ・洗いざらし紺色の襖 第二段落(5〜9) 1.漢字の読み方を書きなさい。 51 暇を出す 2 衰微 3 申の刻 4 気色 65 甍 76 築土 87 大儀 98 汗衫 9 憂え 10 草履 11 履く 2.次の語句の意味を調べなさい。 51 暇を出す(休暇を与える。 暇をやる。 使用人などをやめさせる。 妻を離縁する。 2 途方に暮れる(方法や手段が尽きて、どうしてよいかわからなくなる。 73 低回(思索に耽りつつ行ったり来たりする。 4 片をつける(物事の決着をつける。 始末をつける 85 くさめ(くしゃみ 6 大儀(めんどうくさいこと。 3.表現効果について(5) 51 【L4】「作者はさっき〜書いた」の効果は。 ・突然作者が登場する。 ・読者を引きつける。 4.下人の境遇について(5) 52 【L3】「下人が雨やみを待っていた」と「雨に降り込められた下人が、行き所がなくて、途方に暮れていた」の違いは。 ・下人が雨やみを待っていた=帰る所がある。 ・雨に降り込められた下人が、行き所がなくて、途方に暮れていた=帰る所がない。 ・主人から暇を出された。 解雇された。 3 【L1】なぜ、下人は主人から暇を出されたのか。 ・京都の衰微の余波。 【注】「前にも書いたように」とあるので、3段落を振り返る。 ・失業者である。 下人ではなく、元下人である。 4 【L1】下人の気分は。 5 【L4】フランス語を使った効果は。 ・新しい感じ、現代に通じる心理を表す。 66 【L2】雨の様子は。 ・「雨は、羅生門を包んで、遠くから、ざあっという音を集めてくる」 ・激しく降っている。 ・視覚的 ・「門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている」 ・重苦しくのしかかっている。 5.下人の考えの停滞について(7) 77 【L1】「どうにもならないこと」とは。 ・明日の暮らし 8 【L1】7 を「どうにかする」には。 ・手段を選んでいるいとははない。 9 【L1】選んでいれば、どうなるか。 ・飢え死にをする。 10 【L1】選ばないとすれば、どうするべきか。 ・盗人になるよりほかにしかたがない。 11 【L3】7 〜10 を図示せよ。 1 どうにもならないこと。 12 【L3】「低回」とは、どの考えからどの考えに戻ることか。 ・6 「選ばないとすれば」から、1 「どうにもならない」に戻る。 13 【L1】「この局所」とはどの考えか。 ・6 選ばないとすれば 14 【L1】なぜ、下人は盗人になることを選ばなかったのか。 ・勇気が出ない。 【注】「勇気」については、後の授業で考える。 6.下人が羅生門で夜を明かそうとした理由について(8〜9) 815 【L4】「くさめをした」「きりぎりすがいなくなった」効果は。 ・寒さを強調する。 気分が変わる。 思索から行動へ移るきっかけになる。 ・きりぎりすにさえ見放された。 新しい動きが始まる予兆。 916 【L2】なぜ、下人は羅生門の上で夜を明かそうとしたのか。 ・気味の悪さより、生命の安全を選んだ。 ・重くのしかかってくる。 1.【指】漢字の読み方を書きなさい。 121 死骸 2 無造作 133 腐乱 4 臭気 5 覆った 6 嗅覚 147 痩せた 8 白髪頭 159 暫時 10 床板 2.【指】次の語句の意味を調べなさい。 101 息を殺す(呼吸の音もさせないで、じっとしている。 2 高をくくる(大したことはないと見くびる。 153 暫時(少しの間。 しばらく。 3.【指】10〜12をペアリーディングさせる。 1.場面展開 101 【L3】「それから、何分かののちである」を挿入した効果は。 ・時間の経過を示し、場面転換をはかる。 2 【L1】「一人の男」とは誰か。 【L1】なぜわかるか。 【L3】なぜ「下人」と書かなかったのか。 ・9「そのはしごのいちばん下の段へ踏みかけた」の続きが、「はしごを二、三段上ってみると」 ・新たな人物が登場したかのような表現で、緊張感をかもし出す。 5.下人の心理の変化について(10〜15) 3 【L2】なぜ、下人ははしごの中段で立ち止まり、上の様子をうかがっていたのか。 ・この門の上にいるものは、死人ばかりだと高をくくっていた。 ・しかし、誰かが火をともして、動かしているから。 【L2】「下人は、初めから、この門の上にいるものは、死人ばかりだと高をくくっていた」と同じ内容を9段落から探す。 ・上なら人がいたにしても、どうせ死人ばかりである。 4 【L1】なぜ、下人は楼の上にいる人が「ただの者ではない」と思ったのか。 ・この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしているから 【L3】「この」にはどんな意味が込められているか。 ・明確に指示内容があるのではない。 ・雨の夜と羅生門の気味の悪さを強調している。 【L3】論理的な根拠になっているか。 12 【L4】羅生門の上の描写からどんな感じを受けるか。 ・気味の悪さを強調している。 ・具体的な描写は今昔にはない。 【説】下人は死骸の臭気に鼻を覆った。 135 【L2】鼻を覆うの忘れさせた「ある強い感情」とは何か。 ・六分の恐怖と四分の好奇心 ・怖いもの見たさ。 ・お化け屋敷やホラー映画を見る感情を想定させる。 6 【L2】なぜ、その感情が起こったのか。 ・老婆を見たから。 147 【L1】老婆の様子はどのように表現されているか。 ・檜皮色の着物を着た ・背の低い ・やせた ・白髪頭の ・猿のような(=顔がしわくちゃになっている) ・死人の髪の毛を一本ずつ抜いていた。 10〜158 【L1】動物を使った比喩を抜き出せ。 【L3】どんな様子をたとえているか。 ・猫のように=身を縮めている様子。 ・やもりのように=静かに移動する様子。 ・猿のような=顔が皺だらけな様子。 ・猿の親が猿の子のしらみを取るように=丁寧な様子。 ・動物を使った比喩 ・猫のように=身を縮めている様子。 ・やもりのように=静かに移動する様子。 ・猿のような=顔が皺だらけな様子。 ・猿の親が猿の子のしらみを取るように=丁寧な様子。 第四段落(16その髪の毛が〜27こんなことを言った) 《目的》下人の心理が、恐怖から憎悪、さらに得意と満足へ変化していく様子を読み取る。 1.【指】漢字の読み方を書きなさい。 161 憎悪 2 語弊 3 未練 214 慌て 5 塞ぐ 6 罵る 237 鋼 8 険しく 9 成就 10 和らげる 2411 検非違使 2512 喉仏 2713 存外 14 侮蔑 2.【指】次の語句の意味を調べなさい。 161 語弊(言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方。 232 成就(物事を成し遂げること。 243 縄をかける(捕まえる。 逮捕する。 274 存外(思っていたのと程度や様子が違うこと。 思いのほか。 案外 5 侮蔑(見くだしさげすむこと。 3.【指】次の語を使って短い文を作りなさい。 23全然(本来なら、下に打消語が来るが、ここでは「意識した」と肯定表現) 4.16〜22をペアリーディングする。 5.恐怖から憎悪への下人の心理の変化について(16〜22) 161 【L1】髪の毛が抜けるにしたがって、恐怖が消え、どんな感情が生まれたか。 ・老婆に対する激しい憎悪。 2 【L1】その感情をを言い換えると。 ・あらゆる悪に対する反感 【L3】「あらゆる悪に対する反感」を一言で言い換えると。 ・正義感。 3 【L3】「老婆に対する激しい憎悪」「あらゆる悪に対する反感」の違いは。 ・老婆に対する激しい憎悪=個人的な憎悪。 ・あらゆる悪に対する反感=社会全体への憎悪。 174 【L1】なぜ、老婆の行為を「許すべからざる悪」だと思ったのか。 ・この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜いているから。 ・なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くのかわからない。 ・合理的には善悪のいずれにかたづけてよいか知らなかった。 【説】つまり、感情的、非論理的な判断である。 【注】10で老婆をただ者ではないと思ったのと同じ論理である。 165 【L1】この時の下人なら、「飢え死に」か「盗人」かどちらを選んだか。 ・飢え死に 18〜23【説】下人は、はしごから上に飛び上がり、老婆をねじ伏せる。 6.23〜27をペアリーディングする。 7.憎悪から得意と満足への下人の心理の変化について(23〜24) 1819【説】場面が変わる。 ・はしごの上段から、羅生門の上。 【L2】下人は太刀を持っていた。 前出の部分は。 なぜ太刀を持っていたのか。 ・9段落 ・主人からの餞別 ・下人にとって唯一の財産。 ・これを盗まれないように盗人のいない羅生門を選んだ。 【L2】なぜ、老婆は驚いたのか。 その様子は。 ・下人の存在は想定外だったから。 ・下人同様、この羅生門の上にいるのは自分だけだと思っていた。 ・「弩にでもはじかれたように」 ・すごい勢いで飛び上がった。 ・老婆らしくない。 21 【説】下人が老婆を捕らえる。 ・下人と老婆の体力差 ・背の低い、痩せた、白髪頭、骨と皮ばかりの腕 23 【L2】老婆の様子と感情は。 ・両手をわなわなふるわせる=怒り、悔しさ ・肩で息を切る=疲れ ・目を見開く=反抗 ・黙っている=反抗 6 【L1】老婆を捕らえて、どんな感情からどんな感情へ変化したか。 ・激しい憎悪が冷める ・安らかな得意と満足へ。 7 【L1】なぜ、「やすらかな得意と満足」を感じたのか。 ・老婆の生死を自分が支配していると感じたから。 ・支配感。 ・ある仕事が円満に成就したから。 【説】今までの支配される身分から、初めて人を支配する気持ちを体験した。 8 【L1】ある仕事とは何か。 ・老婆をとらえる。 ・正義。 9 【L3】なぜ、声を和らげたのか。 ・自分の方が優位に立っている余裕ができたから。 2410 【L2】下人の言葉の中の嘘は。 【L3】なぜ、嘘を言ったのか。 ・「門の下を通りかかった旅の者」 ・本当は、主人から暇を出されて門の下で途方に暮れていた。 ・正義の味方らしく見せるため。 ・老婆に対して絶対優位を保ちたい。 ・虚栄心 2511 【L1】刀を突きつけられた老婆の様子は。 ・まぶたの赤くなった ・肉食鳥のような ・鋭い目 ・鼻と一つになった唇 ・鴉の鳴くような声 ・蟇のつぶやくような声 【説】絵を書く 26 【説】老婆は「死人の髪を抜いてかつらを作ろうとしていた」と言う。 2712 【L1】老婆の答えを聞いて、下人の感情はどう変化したか。 ・存外平凡なのに失望した。 ・前の憎悪と冷やかな侮蔑。 13 【L4】下人は具体的にどんな答えを期待していたか。 ・例えば、死人の髪の毛を抜き、頭の皮を剥ぎ、目玉をくり抜き、首を切り取り…。 14 【L3】「前の憎悪」と今度の「憎悪」の違いは。 ・前の憎悪=純粋に悪に対する憎悪であった。 ・今度の憎悪=下人の勝手な思い込みを裏切られたことに対する私的な憎悪である。 【説】老婆が小者であったことへの侮蔑。 【説】老婆は、侮蔑に反応して話しだす。 ・前の憎悪=社会的な正義 ・今の憎悪=個人的な裏切り ・小者への軽蔑 第五段落(28「なるほどな〜36おわり) 《目的》下人が盗人になることを決意する論理を読み取る。 1.【指】漢字の読み方を確認する。 281 太刀帯 2 疫病 303 収める 324 嘲る 5 襟髪 336 恨む 347 蹴倒す 8 剥ぎ取る 359 黒洞々 3610 行方 2.【指】語句の意味を確認する。 281 現に(実際に 2 大目に見る(人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱う。 324 念を押す(間違いがないように、相手に確かめる 3.【指】ペアリーディンクする。 4.老婆の論理について 281 【L1】老婆は死人の髪の毛を抜くことをどう思っているか。 ・悪いこと。 2 【L1】女は、生前何をしていたか。 ・女が蛇を干し魚といって売っていた。 ・詐欺を働いていた。 3 【L1】老婆はこの女のしたことをどう思っているか。 その理由は。 ・悪いこととは思っていない。 ・せねば、飢え死にをするからしかたなくしたことだから。 4 【L1】なぜ、老婆は自分のしたことを悪いと思っていないのか。 ・せねば、飢え死にをするからしかたなくしたことだから。 5 【L1】なぜ、この女は老婆のすることを大目に見てくれるのか。 ・しかたがないことをよく知っていたから。 6 【L3】老婆の論理をまとめるとどうなるか。 論理に矛盾はないか。 ・生きるために仕方なくする悪は許される。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 ・自分が死んだ女を許したとしても、死んだ女が許してくれるかどうかわからない。 ・自分勝手な、自己中心的な考え方。 ・エゴイズム。 5.下人の勇気について 307 【L1】次の勇気は何をする勇気か。 【L4】それは勇気と言えるか。 「ある勇気」=盗人になる勇気。 「門の下では欠けていた勇気」=盗人になる勇気。 「老婆を捕らえた時の勇気」=飢え死にをする勇気。 「反対な方向に動こうとする勇気」=盗人になる勇気。 ・一般的に、勇気は良いことをする意味に使われる。 ・この場合、生きるための強い意志という意味で使われている。 6.下人の論理について 328 【L3】なぜ、下人は嘲るように念を押したのか。 ・老婆が女にしたことと同じことを下人にされるから。 ・加害者から被害者になる。 ・自業自得 339 【L1】下人が老婆の着物を引剥ぐ理由は。 ・そうしなければ、飢え死にをする体だから。 10 【L3】下人の論理をまとめるとどうなるか。 老婆の論理との違いは。 ・生きるために仕方なくする悪は許される。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 ・女は死んでいたが、老婆は生きている。 ・死んだ女は拒否の意思表示ができないが、生きている老婆は拒否できる。 11 【L3】下人が老婆の着物を引剥いだ意味は。 ・盗人になる決意を表明する。 ・老婆の着物は売れない。 7.にきびについて 12 【L2】にきびの描写の変化を確認しなさい。 4羅生門の下で、にきびを気にしながら、雨の降るのを眺めていた。 10はしごの中段で、短いひげの中の赤くうみを持ったにきび。 30にきびを気にしながら老婆の話を聞いていた。 32不意に右の手をにきびから離して引剥ぎをする。 13 【L3】「にきび」の意味は。 ・悪事のスイッチ。 ・気にしている時は悪人にはなれない。 ・手を離した時に悪人になる。 8.結末について 3414 【L1】下人の行動は。 ・すばやく、老婆の着物を剥ぎ取った。 ・またたくまに急なはしごを夜の底に駆け下りた。 3515 【L4】「夜の底」「黒洞々たる夜」のイメージは。 ・真っ暗闇。 不気味、不安。 出口がない。 ・現実社会。 エゴイズム。 人間の心。 救いのない未来。 16 【L4】「下人の行方は誰も知らない」という終わり方の効果は。 ・「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ、強盗を 働きに急ぎつつあった。 」 (大正十一年『帝国文学』) ・下人を冷たく突き放している。 ・読者にその後を想像させる。 17 【L4】下人はどうなったと思うか。 ・盗人になった。 ・下人が老婆にしたように、誰かに引剥ぎされた。 9.「羅生門」の主題について 18 【L4】この小説の主題は何か。 ・極限状況での善悪。 ・受動的な死より、主体的な生。 ・生きることの正当性を捏造する大人の論理。 ・少年の心の変わりやすさ。 ・自己中心的な論理の破局、矛盾。 ・生き抜くために悪事さえしなければならない苦悩。 ・子供が大人になる儀式。 ・人間が生きることのたくましさと恐ろしさ。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 2 にきびを気にしながら聞いている。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 7 老婆の着物を引剥ぐ ・盗人になる決意 8 「下人の行方は誰も知らない」 ・下人を冷たく突き放す ・読者に想像させる。 ・「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ、強盗を働きに急ぎつつあった」.

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著者 芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ) 発表年 1915年 発表形態 雑誌掲載 ジャンル 短編小説 テーマ 人間のエゴ 『羅生門』は、1915年に文芸雑誌『帝国文学』(11月号)で発表された芥川龍之介の短編小説です。 平安時代末期の京都を舞台に、「生きるための悪」が描かれています。 『今昔物語』(こんじゃくものがたり。 平安末期の説話集)に収録されている話が元になっています。 平安朝を舞台にした芥川の作品は「王朝もの」と呼ばれており、『羅生門』の他に『偸盗(ちゅうとう)』『地獄変』『邪宗門』などがあります。 『羅生門』は、1950年に黒澤明監督によって映画化されました。 夏目漱石に『鼻』を評価され、学生にして文壇デビュー• 堀辰雄と出会い、弟子として可愛がった• 35歳で自殺• 菊池寛は、芥川の死後「芥川賞」を設立 芥川龍之介は、東大在学中に夏目漱石に『鼻』を絶賛され、華々しくデビューしました。 晩年は精神を病み、睡眠薬等の薬物を乱用して35歳で自殺しました。 作家の室生犀星(むろう さいせい)から堀辰雄を紹介され、堀の面倒を見ます。 学生時代からの友人で、文藝春秋社を設立した菊池寛は、芥川の死後「芥川龍之介賞」を設立しました。 芥川の死は、上からの啓蒙をコンセプトとする近代文学の終焉(しゅうえん)と語られることが多いです。 『羅生門』のあらすじ ある日の夕暮れ、京都の羅生門の下で下人が雨宿りをしていました。 飢え死にしたくはありませんが、盗みをする勇気はありません。 今夜の寝床を求めて、下人は羅生門の上に上ります。 そこでは、老婆が死体の髪の毛を抜いていました。 老婆の話を聞いているうちに、下人の心には少しずつある勇気が芽生えていきます。 登場人物紹介 下人(げにん) 主人公。 金持ちの家で私的奴隷として働いていたが、京都の荒廃が原因で解雇され、羅生門の下で雨宿りをする。 老婆(ろうば) 羅生門の上で死体の髪を抜いているところを下人に目撃されてしまい、狼狽する。 『羅生門』の内容 善悪とは? 雨宿りの下人 平安時代の末期の京都。 下人は羅生門の下で雨宿りをしていました。 この時の京都は、天災が続いて荒れ果て、羅生門には獣や盗人が住むほど荒廃しています。 仕事をクビになってしまった下人は、行く当てもなく羅生門の下で雨が止むのを待っていました。 帰る家を失った下人は、途方に暮れてしまいました。 大きなにきびを気にしながら、下人はこれからのことを考えます。 このまま何もしなければ、飢え死にして犬のエサになってしまいます。 職がない下人がそれを避けるには、盗人になるしかありません。 しかし、下人にはその勇気がありません。 その時、下人は羅生門の上へ繋がるはしごを見つけました。 晩秋の京都は凍える寒さなので、下人ははしごを上りました。 謎の老婆 引き取り手のない死体を羅生門に捨てるという習慣ができていたので、羅生門の上には死体が転がっていました。 しかし、下人は死体の中になにやら動くものを認めます。 誰かが火を灯していたのです。 白髪頭の 老婆が、死体の髪の毛を抜いていたのでした。 最初、下人は得体のしれない恐怖を感じていましたが、だんだんそれが怒りに変わっていきました。 下人は、刀に手をかけて老婆に歩み寄ります。 驚いた老婆は逃げようとしますが、「何をしていた」と下人が問うと、「髪を抜いてかつらにしようと思った」と老婆は答えました。 老婆の言い分 老婆は、「死体の髪を抜くのは悪いことかもしれない。 だが、いま私が髪を抜いていた女は、蛇を切って干したのを干魚だと嘘をついて売っていた」と言います。 続けて、「そうしなかったら餓死するのだから仕方がないことだ。 私も髪を抜かなければ飢えてしまうのだから、彼女も私の気持ちを理解してくれるだろう」と言いました。 下人は、老婆のこの言葉をにきびを手で触りながら聞いていました。 下人にはある勇気が湧いてきました。 そして「きっとそうか」と何か決意したように言った途端、下人はにきびから手を放して老婆に襲い掛かりました。 そして、下人は 「では、己が引剥(ひはぎ。 衣類をはぎ取ること)をしようと恨むまいな。 己もそうしなければ、餓死をする体なのだ」と言って老婆が着ていたものをはぎ取ると、足早に去って行きました。 『羅生門』の解説 突如現れるフランス語 『羅生門』を読む人を苦しませるのは、なんの前触れもなく出てくる「Sentimentalisme」という単語です。 フランスの単語で、「サンチマンタリスム」と読みます。 これは英語で言う「センチメンタル」で、感傷におぼれる心理のことを言います。 では、なぜ「下人の感傷に影響した」ではなく「下人のSentimentalismeに影響した」なのでしょうか。 結論から言うと、まだ「Sentimentalisme」の日本語訳がなかったからです。 芥川は『羅生門』を書いていた当時、大学でフランス文学の授業を取っていました。 そのとき「Sentimentalisme」に当たる日本語訳は存在していなかったため、先生はフランス語の小説を原文のまま読み上げて、「Sentimentalisme」の訳が分からなくても文脈の中で意味が理解できるような授業をしました。 芥川はその授業で、適切な日本語には訳せないものの、「Sentimentalisme」の意味を理解しました。 その「Sentimentalisme」を『羅生門』で実際に使ってみたというわけです。 日本語訳がなかったから、フランス語のままなのです。 長い間、この単語については様々な研究がなされてきましたが、近年芥川の大学の講義ノートが見つかったということで、その真実が明らかになりました。 『羅生門』は、「Sentimentalisme」を実践した小説ということができます。 にきびの意味 下人は、終始にきびを気にする素振りを見せます。 その謎を解明するには、小説の設定を理解する必要があります。 羅生門は、実際に京都にあった門です(本当は羅城門ですが、芥川はあえて羅生門と表記しています)。 四角形の都の一番奥にある、天皇の住む宮中から延びた大通りの先にあります。 羅生門は、都と外界の境界になる場所です。 人を殺して捕まるのも、盗みをして罰せられるのも、都が天皇によって秩序を保たれているからです。 逆に言えば、天皇の権力が及ばない都の外の世界は、盗みも殺しも何でもありの無法地帯です。 つまり、危険な外界に一番近いところが羅生門というわけです。 当時の都の人は、京都の外は野蛮人が生活するところと認識していました。 これを理解すると、 下人が「秩序(京都)と無秩序(外界)の間(羅生門)で悩んでいる」という構図が見えてきます。 その上で、にきびの描写を追っていきましょう。 前半から中盤までは、下人はにきびを手で触り、気にするそぶりを見せていました。 しかし、老婆の「餓えをしのぐためなら悪も許される」という老婆独自の理論を聞いた下人は、「不意に右の手をにきびから離して」老婆に襲い掛かります。 犯罪に手を染めるか餓死するかで悩んでいた下人は、老婆の言葉で「餓えないための手段」としての盗みを正当化し、盗人になる決意をしたのでした。 このことから、 にきびは煩わしい「秩序」を意味していたと言えます。 盗人になるのを妨げていたのは、「秩序を守らなければならない」という下人の良心です。 にきびから手を放し、秩序というしがらみから解き放たれた下人は、盗人に一歩近づいたのでした。 ラストについて 実は、『羅生門』が最初に書かれた時の最後の一文は、現在のものとは異なっていました。 現在採用されているテクストは、「下人の行方は誰も知らない」となっており、下人がこの後どうなるのかが明記されておらず、曖昧な終わり方になっています。 しかし、最初は「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつつあった」となっており、下人はこれから盗人として生きていくことを思わせる形になっています。 現行の物に改稿されてから、下人は盗人になるのか、改心するのか、それとも全く別の第三の道を歩むのか、解釈は読者に委ねるような終わり方になりました。 これは研究者の間でも意見が分かれていて、決着がついていません。 なぜ下人は髪を抜くことに怒りを覚えたのか? 羅生門の上で死体の髪の毛を抜いていた老婆を見た下人は、激しい怒りを感じます。 「死人の髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に許すべからざる悪であった」とあることからも、下人がいかに死体の髪の毛を抜くことを悪だと捉えているかがよく分かります。 これには宗教が関係していると考えられます。 仏教の教えが広がる京都では、死体に手を加えること(死体損壊)はタブーです。 現代の私たちでもその感覚は同じです。 下人の態度は、常識人として当然の反応と言えます。 ではなぜ老婆は平気で髪を抜いているのでしょうか。 生きるか死ぬかの瀬戸際で揺れる彼女には、倫理を保つ余裕がなかったからです。 羅生門の上でのやり取りには、下人の「秩序(倫理)」と老婆の「無秩序(非道)」が混在しているのです。 色に注目 所々丹塗の剥げた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている。 冒頭部分の引用です。 丹塗(にぬり)とは、社寺を赤く塗装した状態を言います。 そして、当時の蟋蟀(きりぎりす)は現在のコオロギですので、色でいうと緑ではなく黒です。 また、丹塗りというのは赤く塗る前に黒で塗装する工程をはさみます。 よって、「所々丹塗りの剥げた」というのは、「丹塗りの赤から下地の黒が見える」という状態を指しています。 ここから、赤と黒の対比を見ることができます。 昼間見ると、その鴉が何羽となく輪を描いて、高い鴟尾のまわりを啼きながら、飛びまわっている。 ことに門の上の空が、夕焼けであかくなる時には、それが胡麻をまいたようにはっきり見えた。 さらにこの部分にも、 夕焼けの赤と鴉(からす)の黒の対比が現れています。 このことから、『羅生門』のテーマカラーは赤と黒であることが読み取れます。 動物に注目 下人は、死体だけがあると予想していた羅生門の上に、思いがけず人がいて得体のしれない 恐怖に駆られます。 そこにいたのは「 猿のような老婆」でした。 下人は、その老婆が死体の髪の毛を抜いているところを目撃して 怒りを覚え、彼女の「 鶏の脚のような、骨と皮ばかりの腕」をねじ倒しました。 そして何をしていたのかを問い詰めると、老婆は「 鴉(からす)の啼くような声」で「髪を抜いてかつらにしようと思った」と言いました。 下人は、おそらくもっと突拍子もない理由が出てくることを想定していました。 晩秋の雨の夜に、羅生門の上で死体の髪の毛を抜くなんて、どう考えても異常なことだからです。 しかし、老婆の答えはごく普通なことでした。 下人はこの時、 老婆の「普通さ」に失望し、同時に彼女を下に見るようになります。 そしてその後の老婆の言い訳が「 蟇(ひき。 蛙のこと)のつぶやくような声」で言われていると描写されています。 同時に下人の心情も、異様で不気味なものへの恐怖から、平凡な弱者への軽蔑に移っていると捉えることができます。 先ほどの「赤と黒のコントラスト」と同じで、作品の読みに直接関わってきません。 しかし、芥川が意識的にか無意識的にかは分かりませんが、色と動物をそのように書く傾向がある、ということがここから分かります。 『羅生門』の感想 善悪とは? 「善悪とはなにか」を考えさせられる小説だという印象を受けました。 善と悪は必ずしも切り分けられるものではなく、見方によって決まるのではないかということです。 例えば、干魚だと言って女が売っていた蛇は「味が良い」と評判でした。 もしかしたらそれを買っていた人たちは、女が亡くなったせいで美味しい「干魚」を食べられなくなってしまったことを悲しんでいるかもしれません。 「蛇を売っていた」という背景を知っている人は女を「悪」とみなしますが、それを知らない人は「善」とみなすのではないでしょうか。 また、下人は死体の髪の毛を抜く老婆を「悪」としました。 しかし老婆は「餓えから逃れるためなら悪事を働いても良い」という独自の考えを用いて、自分を「善」だとします。 さらに老婆から衣類をはぎ取った下人は、老婆と同じ考えで自分を「善」とします。 しかし、被害者の老婆からしたら下人は「悪」でしょう。 このように、同じ出来事でも角度によって評価が変わってくるのです。 特に、私が気になったのは、「勇気」という言葉の使い方です。 「盗人になるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。 「勇気」という言葉は、普通プラスの単語にしか付きません。 ですが、ここでは「盗人」というマイナスの言葉にかかっています。 芥川は、 「勇気」というプラスと合わせて使うことで、「盗人」というマイナスを帳消しにしているのではないかと私は考えています。 芥川は、あくまで中立の立場です。 何が善で何が悪かについて、芥川は一切触れていません。 この作者の姿勢が、「善悪」は簡単には決められないということを裏付けていると思います。 『羅生門』の朗読音声 『羅生門』の朗読音声は、YouTubeで聴くことができます。

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羅生門 意味調べ

サンチ マンタ リスム 意味

足踏みをしない 足を踏み入れない。 刻限 こくげん 定められた時刻。 暇を出す 使用人などをやめさせる。 途方にくれる 方法がなくてどうしようもない。 サンチマンタリスム いたずらに感傷におぼれる心理的な傾向 衰微 すいび 衰えて勢いが弱ること。 とりとめもない 特にこれといったまとまりがない。 遑はない いとまはない 暇はない。 局所 範囲が限られた所。 逢着 ほうちゃく 出会うこと。 でくわすこと。 片をつける かたをつける 物事の決着をつける。 始末をつける。 大儀そうに 面倒くさそうに。 人目にかかる 他人の目がこちらに向けられること。 息を殺す 呼吸の音もさせないでじっとしている。 高を括る たかをくくる その程度だろうと安易に予測する。 無造作 念入りでないさま。 おぼろげ はっきりとしないさまのこと。 暫時 ざんじ しばらくの間。 語弊がある 言葉の選び方が適切でなかったりして、誤解や弊害を引き起こす。 合理的 論理にかなっているさまのこと。 とうに とっくに。 罵る ののしる 悪口を言い立てる。 鋼 はがね きたえて、質をよくした鉄。 息を切る 息苦しくなる。 息切れする。 全然 まったく 圓満 えんまん 満ち足りていて、不満や争いがないこと。 成就 願いがかなうこと。 今し方 いましがた ついさっき。 たった今。 存外 予想していた以上に。 思いのほか。 大目に見る 失敗は不手際に対して咎めず、寛大に扱う。 侮蔑 ぶべつ 人をあなどり、無視した扱いをすること。 嘲る あざける 見下して悪口を言う。 ばかにして笑う。 襟上 えりがみ くびのうしろの髪。

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