コロナ ウイルス 喘息。 喘息と新型コロナウイルス感染症

一般社団法人日本喘息学会/会員の皆様へ

コロナ ウイルス 喘息

以下の文章は時々の医療情報、社会情勢等により随時変更します。 また喘息は新型コロナウイルス感染症とは関係なく急に悪くなることがあるので、悪化時にはすぐに医療機関に相談ください。 症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。 解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。 8 2 新型コロナウイルス感染症の予防について 感染の予防のためにはいくつかのことをしたほうが感染のリスクを下げられます。 これだけをしていたから大丈夫ということではなく複数の方法を実行することで感染のリスクを下げることができます。 一つ一つのことを行うことで感染リスクを下げられます。 新型コロナウイルスはウイルス感染症です。 体の中に入る経路は目の結膜、鼻の粘膜、口の粘膜からです。 汚れた手で目をこすったり、鼻をさわったりするのはやめましょう。 花粉症の季節には無意識に触るかもしれません。 また外出から帰ったらすぐに手を洗ってください。 食事前にも手を洗ってください。 アルコールは手に入りにくくなっていますが石鹸で洗えば十分です。 手洗いの仕方は十分な石鹸を手に取りしっかりと手のひら、手の甲、指と指の間、親指、手首までこすったのち十分な流水で洗い流します。 全部で20秒以上かけます。 一般の方がマスクをすることで感染率を低下させることができるかはしっかりとしたデータはありません。 また布製マスクが医学的に感染防御に対して役に立つかに関しては全くデータがありません。 このため特に布製マスクをすることが予防に役立つかは不明です。 しかしマスクをすれば咳をしたときに飛沫が飛びにくくするという効果が期待できます。 マスクが手に入らないという方も多いと思います。 布製マスク、手作りマスク、簡易のマスクをしましょう。 手に入らなければ口元を覆う方法(襟巻、ハンカチなんでも結構です)を考えましょう。 マスクをすることの医学的な意味のほかに、社会的な意味があります。 口元を覆うだけでも周囲の方の反応も違うでしょう。 私はあなたに危害を加えるつもりはないという意思表示です。 キッチンペーパーやTシャツで簡易マスクを作る方法などがインターネット上に載っています。 恰好悪いかもしれませんが、トライしてみませんか。 喘息や肺気腫(COPD)といった疾患は風邪で悪化することは皆さんも経験があると思います。 新型コロナウイルスも風邪を引き起こすウイルスですので、感染により喘息や肺気腫(COPD)が悪化する可能性があります。 感染がどの程度重症化に寄与するのかはまだ未知の部分があります。 喘息の方が新型コロナウイルスに感染してもすべて重症化しているわけではありません。 現在かかっている病気のコントロールを十分に行っておくことは将来のためにも役立ちますし、感染した時にも重症化を防ぐと思われます。 どうか現在かかかっている病気の治療はやめないで下さい。 また吸入ステロイドを吸っているからと言ってウイルスに感染しやすくなることはありません。 吸入療法を中断することで喘息が悪化するリスクが高くなります。 すでにいろんなところで言われていることです。 新型コロナウイルスは空気感染はないとされています。 新型コロナウイルス感染患者さんの家の近くに住んでいても、あるいは病院の近くに近づいても伝染するわけではありません。 インフルエンザと同じくらいの感染力とされています。 三密(密集、密閉、密接)を避けて感染のリスクを下げてください。 残念ながら現在確実に新型コロナウイルスに効くという薬剤、治療法、食品はありません。 今現在も全世界で研究が進められています。 ネット、SNSなどで〇〇〇という食品、薬品が効くということを目にされるかもしれませんが、2020年4月12日現在このようなものはありません。 現在複数の薬剤について研究がおこなわれています。 近いうちにこれらの結果が得られます。 どうしたらよいでしょうか。 知識は感染症に対する重要なワクチンです。 正しい知識はあなたを感染から守ります。 必要な情報を得たら、テレビやインターネットを見過ぎるのはやめにして他のことをしましょう。 体操でもヨガでもなんでも構いません。 長らく会っていなかった方にメールを送るのもいいかもしれません。 若い世代の多くの方は感染しても発病することなく経過します。 みんなが重篤な状態になるわけではありません。 あなたの行動が あなた自身を守り、社会の混乱を低減し 、医療の資源を重症患者に振り向けることができるようになることを想ってください。 どうしたらいいですか。 家、病院、施設の近くを通行しても新型コロナウイルスに感染することはありません。 どうか安心してください。 不安に思うことは自然ですが、『隣に住んでいると感染する』、『息を止めて前を通らないといけない』、『近づくと病気になる』といった噂は事実に反するデマです。 デマに惑わされず自分自身がデマの一端を担うことなく適切な行動をとってください。 病気になった人、施設、病院を責めることは正義感から行ったことだという言い訳は通用しません。 それは見過ごすことのできない行為です。 ハンセン氏病に対して誤った認識から差別の歴史を生み出しました。 その歴史を繰り返してはいけません。 大変な時にこそ、お互いに尊重しあいましょう。 喘息を持っている方が知りたい事柄と思います。 結論から行くとこの問いに対してはっきりと示すことができるようなデータはありません。 逆に言うと喘息を持っていると新型コロナウイルスにかかりやすいということは報告されていません。 ではどうするか。 できるだけ用心しましょうというドバイスになります。 ある病気を持っているとある病気になりやすいかどうかを知ることは結構手間がかかります。 例えば実験ならばある病気を持っているマウスと持っていないマウスに対し、何らかの形でウイルスにさらしてそれぞれのグループで感染が何%成立したかがわかれば、ある病気を持っているとどのくらいウイルスに伝染しやすいかを知ることができます。 むろん人間でこのようなことは行えません。 このため今後ともこのようなデータは近々に出ることはないと思われます。 ただし今後一般の人を含めた大規模な新型コロナウイルス抗体の保有率を調べればそのデータが得られるかもしれません。 喘息があると新型コロナウイルスに感染したときに重症化するという報告は今のところありません。 しかし喘息があると重症化しないと言い切ることはできません。 今あるデータで見る限り重症化するという報告はありません。 COPD(肺気腫)に関しては、重症化するリスクがあるとの報告がいくつか出ています。 引き続きデータに関しては注意してみています。 吸入ステロイドを吸っているとウイルス感染症にかかりやすくなるというデータはありません。 喘息の良いコントロールを保っていくことは新型コロナウイルス感染症と関係なく大事です。 新型コロナウイルス感染症に目を奪われがちですが、喘息はそれ自体で重篤化することがあります。 現在の治療をやめることなく担当医の指示に従ってください。 吸入量を増やしたら新型コロナウイルス感染症にかかりにくくなりますか。 まずは事実をしっかり確認しましょう。 シクレソニド(商品名 オルベスコ)が重症化予防に役立つかもしれないという3症例の報告が国内でありました。 まだシクレソニド(オルベスコ)が重症化の予防に役立つかについて、はっきりとした結論は出ていません。 この報告はあくまでも症例報告のレベルで、しっかりとした多数のヒトでの報告ではないので、解釈には注意が必要です。 シクレソニド(オルベスコ)が重症化予防に効果があるかについては研究は現在進行中です。 その後いくつかの症例報告が出ていますので、現在もデータが集まっている最中です。 またシクレソニド(オルベスコ)が新型コロナウイルスにかかりにくくなるという事実はありません。 感染予防に役立つということと重症化予防に役立つということは別の話ですので混同しないようにしてください。 担当医に指示された吸入量を守ってください。 また治療に不安のある方は担当医と相談ください。

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ぜんそく・COPDの方へ 新型コロナウイルスの重症化リスクと注意点

コロナ ウイルス 喘息

当院には喘息の患者さんが多数お見えになります。 喘息の患者さんが今心配されていることは、 喘息で新型コロナウイルスにかかりやすくなるのか?重症化するのか?といったことだと思います。 現時点(2020年4月16日時点)では、 喘息があることで、または喘息の治療をしていることで新型コロナウイルスにかかりやすくなるというデータはありません。 また 感染した場合に重症な新型コロナウイルス肺炎になりやすくなるということに関しては否定的な論文が1本出ており、それ以外にはデータがありません。 (Clinical characteristics of 140 patients infected with SARS-CoV-2 in Wuhan, ChinaAllergy. 2020 Feb 19. ) つまり 現時点では、通常の喘息が新型コロナウイルスの感染や増悪に関与するとは言えないとは言えると思います。 ただし 、 喘息の調子が悪くなる原因として一番に挙げられるのは風邪を始めとする感染症です。 そして 喘息の増悪は治療が不十分だとより起こりやすくなり、その増悪もより重症となりやすいことは以前からわかっています。 新型コロナウイルスに感染し呼吸状態が悪化した時、 同時に喘息発作を起こしてしまうと更なる呼吸状態の悪化につながるリスクはあり得ると思います。 ですので、 喘息の方にとって、今回のことで一番のリスクになりうることは、治療が不十分であったり、中断されていたりで(一見症状がないとしても)しっかりとコントロールされていないこと、 ということになります。 では「喘息がコントロールされている」、とはどのような状態をいうのでしょうか。 よく 「時々咳が出たりヒューヒューしたりすることがあるけど、我慢できるから大丈夫」とか、 「苦しくなることがあるけど発作止めを使えば治まるから大丈夫」などという方がいらっしゃいます。 また 「吸入薬を使ったら治ったから吸入を止めた」というようにお話しになる方も実に多くいらっしゃいます (喘息は基本的に治る病気ではなく、見えなくても気道の炎症は常に起きており、常に炎症を抑え続ける必要がある病気です)。 これらは すべて治療が不十分な状態であり、今回の新型コロナ禍でも十分ハイリスクになりうる状態です。 喘息のコントロールを簡単に把握する質問票として「喘息コントロールテスト(ACT)」というものがあります。 これは普段の症状や生活状況に関する5項目の質問票に答えることで判断できるものです。 25点満点で評価しますが、 基本は一年中25点であることが必要です (1点でも減点があると完全なコントロールとは言えず、増悪のリスクは高まります)。 喘息コントロールテスト(ACT:アクト) また喘息の治療の基本薬は 吸入ステロイド薬です。 これに関しても時々「ステロイド」との響きで怖がる方がいらっしゃいますが、ステロイド薬の副作用は 主に体内のホルモンバランスを崩すことで起こるものであり、これは全身投与(内服や注射)を長期に(約2週間以上)続けることで出てくるものです。 吸入薬ではステロイドの量が内服に比べて非常に少ない上に、薬剤は肺でとどまりほとんど血中には届かないため、通常の使用でまず問題になることはありません。 指示通りにしっかりと吸入治療を続けましょう。 なお、吸入ステロイドの中で、シクレソニド(商品名:オルベスコ)という薬剤が新型コロナ肺炎3例に対して有効であったという報告が日本から出されており、これを確認する臨床試験が日本と韓国で始まっております。 ただ この薬剤に予防の効果は検討も検証もされていません。 この薬剤は粒子径が非常に小さく、肺の末梢に喘息の炎症が強い方や声枯れの出やすい方に非常に有用な選択肢として使用されています。 しかし もともとそれほど流通量のある薬剤ではなく、需要が高まると容易に供給不足に陥り、本来必要とされる患者さんに届かなくなる危険性が高くなると考えられるため、 医療側も患者側も安易な薬剤選択は厳に慎むべきです。 他に注意すべき点としては、 現在ネブライザー治療はエアロゾルを広げるリスクがあるため、感染が蔓延している現在ではやや感染の危険度が上がります。 ご自宅でネブライザーを使用されており多少でも感染が否定できない場合は、可能なら薬剤を変更するか、どうしても症状をコントロールするために使用しなければならないときは 窓を開け換気をよくしてなるべく空気の流れを作り、 使用する方以外はできるだけ離れていたほうがいいでしょう。 また重症な喘息の方で、 内服のステロイドを連日使用している方は免疫力の低下を来すので、感染を起こすリスクは高くなるかもしれません(数日など短期の使用はそこまでリスクにはならないと思います)。 吸入など通常の治療を 「正しく」治療を行っていても症状がコントロールできていない場合は、 生物学的製剤や気管支鏡を用いた治療もあるので、ステロイド連日内服の前に検討すべきかもしれません。 専門医に相談しましょう。 喘息の治療はここ数年も常に進化を続けており、新しい治療も多く出ております。 また他の疾患と違い、薬の使用法のコツをつかむことが治療結果に大きく影響します。 ACTが常に25点でない方は、 現状の治療のままでも、何かしらの改善点を知り実行することで状態が良くなることが少なくありません。 少しでも気になる方は主治医の先生や、より喘息に詳しい呼吸器、アレルギー専門医に相談してみましょう。 投稿者: 加藤医院 院長 浅井偉信.

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当院には喘息の患者さんが多数お見えになります。 喘息の患者さんが今心配されていることは、 喘息で新型コロナウイルスにかかりやすくなるのか?重症化するのか?といったことだと思います。 現時点(2020年4月16日時点)では、 喘息があることで、または喘息の治療をしていることで新型コロナウイルスにかかりやすくなるというデータはありません。 また 感染した場合に重症な新型コロナウイルス肺炎になりやすくなるということに関しては否定的な論文が1本出ており、それ以外にはデータがありません。 (Clinical characteristics of 140 patients infected with SARS-CoV-2 in Wuhan, ChinaAllergy. 2020 Feb 19. ) つまり 現時点では、通常の喘息が新型コロナウイルスの感染や増悪に関与するとは言えないとは言えると思います。 ただし 、 喘息の調子が悪くなる原因として一番に挙げられるのは風邪を始めとする感染症です。 そして 喘息の増悪は治療が不十分だとより起こりやすくなり、その増悪もより重症となりやすいことは以前からわかっています。 新型コロナウイルスに感染し呼吸状態が悪化した時、 同時に喘息発作を起こしてしまうと更なる呼吸状態の悪化につながるリスクはあり得ると思います。 ですので、 喘息の方にとって、今回のことで一番のリスクになりうることは、治療が不十分であったり、中断されていたりで(一見症状がないとしても)しっかりとコントロールされていないこと、 ということになります。 では「喘息がコントロールされている」、とはどのような状態をいうのでしょうか。 よく 「時々咳が出たりヒューヒューしたりすることがあるけど、我慢できるから大丈夫」とか、 「苦しくなることがあるけど発作止めを使えば治まるから大丈夫」などという方がいらっしゃいます。 また 「吸入薬を使ったら治ったから吸入を止めた」というようにお話しになる方も実に多くいらっしゃいます (喘息は基本的に治る病気ではなく、見えなくても気道の炎症は常に起きており、常に炎症を抑え続ける必要がある病気です)。 これらは すべて治療が不十分な状態であり、今回の新型コロナ禍でも十分ハイリスクになりうる状態です。 喘息のコントロールを簡単に把握する質問票として「喘息コントロールテスト(ACT)」というものがあります。 これは普段の症状や生活状況に関する5項目の質問票に答えることで判断できるものです。 25点満点で評価しますが、 基本は一年中25点であることが必要です (1点でも減点があると完全なコントロールとは言えず、増悪のリスクは高まります)。 喘息コントロールテスト(ACT:アクト) また喘息の治療の基本薬は 吸入ステロイド薬です。 これに関しても時々「ステロイド」との響きで怖がる方がいらっしゃいますが、ステロイド薬の副作用は 主に体内のホルモンバランスを崩すことで起こるものであり、これは全身投与(内服や注射)を長期に(約2週間以上)続けることで出てくるものです。 吸入薬ではステロイドの量が内服に比べて非常に少ない上に、薬剤は肺でとどまりほとんど血中には届かないため、通常の使用でまず問題になることはありません。 指示通りにしっかりと吸入治療を続けましょう。 なお、吸入ステロイドの中で、シクレソニド(商品名:オルベスコ)という薬剤が新型コロナ肺炎3例に対して有効であったという報告が日本から出されており、これを確認する臨床試験が日本と韓国で始まっております。 ただ この薬剤に予防の効果は検討も検証もされていません。 この薬剤は粒子径が非常に小さく、肺の末梢に喘息の炎症が強い方や声枯れの出やすい方に非常に有用な選択肢として使用されています。 しかし もともとそれほど流通量のある薬剤ではなく、需要が高まると容易に供給不足に陥り、本来必要とされる患者さんに届かなくなる危険性が高くなると考えられるため、 医療側も患者側も安易な薬剤選択は厳に慎むべきです。 他に注意すべき点としては、 現在ネブライザー治療はエアロゾルを広げるリスクがあるため、感染が蔓延している現在ではやや感染の危険度が上がります。 ご自宅でネブライザーを使用されており多少でも感染が否定できない場合は、可能なら薬剤を変更するか、どうしても症状をコントロールするために使用しなければならないときは 窓を開け換気をよくしてなるべく空気の流れを作り、 使用する方以外はできるだけ離れていたほうがいいでしょう。 また重症な喘息の方で、 内服のステロイドを連日使用している方は免疫力の低下を来すので、感染を起こすリスクは高くなるかもしれません(数日など短期の使用はそこまでリスクにはならないと思います)。 吸入など通常の治療を 「正しく」治療を行っていても症状がコントロールできていない場合は、 生物学的製剤や気管支鏡を用いた治療もあるので、ステロイド連日内服の前に検討すべきかもしれません。 専門医に相談しましょう。 喘息の治療はここ数年も常に進化を続けており、新しい治療も多く出ております。 また他の疾患と違い、薬の使用法のコツをつかむことが治療結果に大きく影響します。 ACTが常に25点でない方は、 現状の治療のままでも、何かしらの改善点を知り実行することで状態が良くなることが少なくありません。 少しでも気になる方は主治医の先生や、より喘息に詳しい呼吸器、アレルギー専門医に相談してみましょう。 投稿者: 加藤医院 院長 浅井偉信.

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